電子講義:交通流の離散モデル

全卓樹

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交通流の離散モデル(9-1)

まとめと文献

本解説によって、交通流のセル状オートマトン模型が、単純でありながら微妙にできていて、未だに新しい試みを許し、それによって現実の交通流の今までなかなか捉えきれなかった「三相構造」までも射程におさめつつある様を鑑賞された事と思う。読者の中から興味を持って自らこの系の研究に参加される方が現れる事を期待したい。そこで更なる研究に必須の文献の紹介を行って、この論説の掉尾としたい。


解説文:
なぜか素人向けのいい解説というのが見当たらない。特に分かり易くてある程度技術的な詳細まで書いた日本語の解説は皆無。だからこそこの論説があるとも言える。

原著論文:
[1] K. Nagel and M. Schreckenberg, "A cellular automaton model for freeway traffic", J. de Phys. I12 (1992) 2221.
[2] M. Fukui and Y. Ishibashi, "Traffic flow in 1D cellular automaton model including cars moving with high speed", J. Phys. Soc. Jpn. 65 (1996) 1868.
[3] K. Nishinari, D. Chowdhuri and A. Schadenschneider, "Cluster formation and anomalous fundamental diagram in an ant-trail model", Phys. Rev. E67 (2003) 036120(11).
[4] Y. Nishimura, T. Cheon and P. Seba, "Metastable congested states in multisegment traffic cellular automaton", J. Phys. Soc. Jpn 75 (2006) 014801(5).

プレプリントサーバー:
http://arXiv.org/
の「physics」のセクション。2004以前のものは「cond-mat」のセクションを見よ。Keyword「traffic」で引くと多くの論文が検索にかかる。

数値実験サイト
Java applet などを提供しているサイトがいくつかある。リンクが切れ易いので検索エンジンで探すのがよい。

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