2026.10.20在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究

D&I学生が高知市中心街に「侍の町」をデジタル再現

データ&イノベーション学群の学生チームが高知市の中心街に江戸時代の城下町を再現したwebアプリを開発し、9月21日、22日にその体験会を催しました。

学生たちはPBL(プロジェクト型実践学修)として高知県立高知城歴史博物館(城博)とともに取り組んでおり、永国寺キャンパスも位置する高知市中心街に新たな観光客を呼び込むことが狙いです。

県下最大規模のアーケードである帯屋町筋商店街と、日本最大級の街路市として有名な「土佐の日曜市」も開かれる追手筋。プロジェクトパートナーであり今回のイベント会場となった城博は、高知城丸の内緑地と隣接し、この2大ストリートの始点にまたがるかたちで立地していることから、これまでにない人流創出の起点となることが期待できます。

 

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▲webアプリ画面 江戸時代の古地図と現在の地図の情報を連携
 武家屋敷一軒一軒の当主名から石高レベルまで表示

 

「侍の町構想」と名付けられたこのプロジェクトでは、中心街に眠る「今は見ることのできない、かつての城下町:侍の町」を学生たちがwebアプリに再現し、追体験できるようにしました。享和元年(1801年)の城下町が描かれた高知城下の古地図と現在の地理情報を連携することで実現させています。
さらに学生たちがこだわったのは、過去の可視化にとどまらず、歴史的な「物語」を様々なコンテンツとかけあわせることで生まれる効果。城博が所蔵・管理する史料をwebコンテンツと融合し、観光地をより魅力的に感じることのできる"ナラティブマーケティング"と呼ばれる手法を採用しています。

江戸時代と現在を即座に見比べられる機能を持たせた地図上では、武家屋敷をクリックすると、当主名や石高までが表示。また、当時存在した藤並神社の神事である御神幸(御祭神を神輿で遷す行列)ルートを再現して、現存の史跡等と結び付けて学ぶこともできます。この御神幸を描いた史料が、ちょうど城博で展示中ということで、上手く誘導することもできたそう。

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体験会では城博のエントランスロビーにイベントブースを設置し、タブレットやパソコンを使って来館者にアプリを体験していただいたうえでアンケートを実施。
2日間で30名を超える方々に体験いただくことができました。

体験者からは「UIも見やすくて使いやすかった」「昔の地図と見比べ、家の身分などがわかるのは面白かった」「歴史に詳しくない自分でもわかりやすくてよかった」「今と昔が地図で繋がることにより、今に残っている「昔」を大切にする気持ちが強まる」といった感想にとどまらず、「ARでの表示や説明があるとすごく良い」「スマホで街歩きをしながらできるようになると楽しい」などの要望も寄せられ、なかには、他のイベントへのお誘いまでいただいたとのこと。

 

2日間のイベントを終えて、同学群3年生の石元 愛未さん(高知県立高知小津高等学校出身)は、「地元の方だけでなく、観光で訪れた方々にも楽しんでいただけるコンテンツとして、今回いただいたご意見を今後の改善や活動の発展に繋げていきたいと思います。そうした意味でも、今回の取り組みは非常に手応えを感じられる機会となりました」と振り返り、2年生の光岡 玄之助さん(岡山県立岡山一宮高等学校出身)も「今回のイベントを通して、多くの方に今と昔の地図を重ね合わせる面白さや、高知の歴史を身近に感じていただけたことを嬉しく思います。いただいたご意見や反応を今後のサイトの改善につなげ、より多くの方に高知の歴史の魅力を伝えていきたいです」と、抱負を語りました。

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