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[電子講義集] [全HP] |
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これはアダマール演算子とよばれ、|0>、|1>に対してそれぞれ H |0 > = 1/√2 ( |0 > +|1> ) H |1 > = 1/√2 ( |0 > -|1> ) という作用を及ぼします。つまり出てきたのは0と1が均等に混じった状態です。これって見覚えありませんか?そう、前に暗号で出た「右/左向き」状態です。こうして作った状態にオラクルを作用させると、ある意味で f(0) と f(1) を同時進行で計算させる並列処理ができるわけです。 複数キュビット状態へのアダマール演算子は個々のキュビットへののアダマール演算子を掛けただけのものです。例えば2キュビットなら次の通り。
H |00>=1/2{ |00>+|01>+|10>+|11> } を得ます。量子オラクルが本領を発揮するのは、|0>や|1>といった「純粋」な状態に作用するときではなく、実はそれにアダマール行列を作用させて可能な状態すべてを混ぜたときだけなのです。 |
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