2015.1.28お知らせ

永野教授、那須教授らの「宿毛バイオマス発電所」と「木質ペレット製造所」竣工式が執り行われました

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1月27日、「株式会社グリーン・エネルギー研究
所 宿毛バイオマス発電所および木質ペレット製造
所」の竣工式が執り行われ、県や地元、林業関係者ら
約120名が出席しました。
 この研究所は、本学、永野正展 教授(地域連携機
構)、那須清吾 教授(マネジメント学部)の研究チームが
中心となり平成24年7月30日に設立されました。

永野正展 教授

那須清吾 教授

エネルギーの地産地消による、「地域経済活性化(新たな雇
用創出・エネルギー移入による県外支出削減)」、「再
生可能資源活用による地球温暖化防止」、「環境を基
軸とする新しい地域モデル形成」などを目的として、
木質バイオマス発電施設および木質ペレット製造施設
を設置し、運営するものです。

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 同研究所社長の那須教授は、「森林などの再生可能
な資源を利用したエネルギー供給などを通じて、地球
環境や地域環境の改善に努め、地域とともに生きる企
業として産業や経済に貢献します。持続可能な地域社
会や我々の生活にはエネルギーは必要不可欠ですが、
限りある化石燃料に頼ると二酸化炭素を排出すること
で環境に様々な影響を及ぼします。自然豊かな高知県
には森林などの再生可能な資源が豊富にあり、林業と
の共存共栄によりエネルギーを供給する事業を展開す
ることで環境エネルギー問題に取り組み、森林資源の
有効活用と林業や関連産業の振興に貢献したいと考え
ます。高知県発のグリーンエネルギー供給企業とし
て、地域の活性化と発展を支えることを目指します」
と述べました。

【木質バイオマス発電事業】
間伐材や林地残材、製材端材さらには樹皮(バーク)などのこれまで利用していなかった材をボイラーで
燃やし、発生した蒸気でタービンを回して発電。燃焼時に発生するCO2は、木の成長時にすでに吸引さ
れており(カーボンニュートラル)、地球温暖化防止に有効かつ、人間の手によって作り出すことが出来
る再生産可能なクリーンエネルギーと位置づけられています。

【木質ペレット燃料事業】県内の木質ペレット利用者の需要を県内でまかなう「地産地消」を進めます。
木質ペレット:木材を細かくした「おが粉」を接着剤などの化学物質を一切使用せずに、乾燥と圧縮のみで
固めた固形燃料で燃焼効率に優れているもの。輸送や保管、補給時の取り扱いやすさといった面でも有効な
燃料とされています。カーボンニュートラルによる地球温暖化防止だけでなく、輸送等で消費されるエネル
ギーの削減(CO2排出量削減)にも有効なエコ燃料として注目が高まっており、木質製品としての吸湿性・
消臭性が着目され、猫砂(ペットのトイレ用)といった燃料以外の用途にも利用が広がっています。

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