2020.6. 3地域・一般 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

林講師が「科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞」受賞

4月7日、文部科学省から「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の受賞者が発表され、本学林 正太郎講師(環境理工学群)が、「エラスティック結晶の創生とその機能化に関する研究」の業績から、若手科学者賞を受賞しました。

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科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的に授賞しているものです。

若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としている賞で、応募者数353名のうち、97名が受賞しました。

林講師は、新素材であるエラスティック結晶(elastic organic crystals or elastically deformable organic crystals)の創生とその機能化に関する研究をしています。"有機単結晶の弾力性発現"に注目し、エラスティック結晶という新しい分野を開拓しました。有機単結晶が高分子樹脂のような弾力性をもつことで、有機光・半導デバイスの活性層材料への利用のみならず、形状変化に基づく新しい物理現象の発見にもつながっています。本研究が進むと、これまで実現が困難だった有機単結晶を利用したウェアラブルデバイスの開発へとつながることが期待されます。

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受賞を受けて林講師は「新しい有機分子構造、集合体構造を考案することで、これまでの材料性能や特性を超えた新しい領域に踏み込むことができます。今後は、新有機分子のデザインによるフレキシビリティーをもった結晶の開発を行うだけではなく、それを利用した応用も積極的に研究していきたいです」と抱負を語りました。

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