４月１日、宇部興産学術振興財団から「第61回学術奨励賞」の受賞者が発表され、本学の林 正太郎講師(環境理工学群・機能性高分子化学研究室)が「π平面性分子設計に注目した弾性・塑性変形する有機結晶の開発（有機化学）」の研究課題から、学術奨励賞を受賞しました。本賞は209件の応募があり、そこから29件が採択されました。

宇部興産学術振興財団は、学術研究を奨励し、研究施設の充実を図るとともに、学術研究を志す者を援助し、もって学術文化の発展に寄与することを目的としています。

本研究は、弾性または塑性変形が可能なフレキシブル結晶素材の創生に関するもので、"分子性単結晶の柔軟性発現"に注目し、新しい素材化学分野を開拓しました。これは「柔軟性分子結晶学」という学術領域として今後、さらなる発展が期待できます。また、本研究が進むと、分子性単結晶を利用したウェアラブルデバイスの開発へとつながります。

(林講師所属の機能性高分子化学研究室で学生が研究する様子)

受賞を受けて林講師は「機能性材料化学において、合成化学と分子性結晶の分野から、新しい学術領域を提案できました。これを発展させた次世代デバイスの開拓に展開したいです」と語りました。

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