2016.7. 4お知らせ

土佐経済同友会オープン・セミナーで、永島教授が講演しました

7月1日、永国寺キャンパスで開催された、土佐経済同友会とココプラ共催の「オープン・セミナー 産学連携シリーズ(6)」に、経済・マネジメント学群の永島 正康 教授が登壇し「高知で目指すべきマーケティング 基礎理論と応用」と題した講演を行いました。
会場には、企業経営者や会社員、自治体職員、大学教職員や学生等、約130人が参加し熱心に聴講されていました。

 永島教授は、マーケティングを「企業が顧客に対して顧客価値を創造していくプロセスであり、顧客の立場に立ち、満足をもたらす価値を提供すること」と定義づけ、何を、誰に、どのように提供しているかについて、一貫性をもって明確にしていくマーケテイング発想の経営が重要であることを解説しました。

 また、消費者がモノを買う行為がマーケティングなのではなく、その前後に様々なプロセスがあること、今回の講演では、特にモノを買う前のプロセスであるSWOT分析(企業内外の環境分析)、STP(Segmentation:市場の細分化、Targeting:標的市場の選定、 Positioning:自社の立ち位置確立)、4P(Product:製品、Price: 価格、Place: 流通、Promotion:販売促進)の一貫性をもった一連の流れの重要性を、特保飲料のお茶の事例をもとに、分かりやすく解説しました。

 講演の後、パネラーとして、前日銀高知支店長 河合 裕子 氏、高知大丸社長 大登 正志 氏、高知県産業振興センター技術統括 渡部 正二 氏と登壇し、高知でのマーケティングの可能性についてパネルディスカッションが行われ、高知でのネットビジネスの可能性、ポイントカード等でのビックデータ活用、WEB販売サイトのレビュー、価格等の閲覧により、手軽にマーケティングが出来ること等、様々な議論が交わされました。

 参加者から「ネット販売における顧客データの活用方法」や「顧客ニーズの発掘手法の体系化は出来ないか」などの質問があがり、活発に質疑応答がなされました。

 最後に、永島教授は「企業がマーケテイングを成功させる鍵は、仕入れ、生産、物流などのマーケティングを支えるオペレーション戦略とマーケテイング戦略のプロセスを一体化させることである。」とパネルディスカッションを纏め、本セミナーを締めくくりました。

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