2016.11.29お知らせ

野本淳一特任講師が「結晶工学分科会発表奨励賞」を受賞

 応用物理学会 結晶工学分科会主催の「第5回結晶工学未来塾」が、11月7日に東京農工大学で開催され、総合研究所マテリアルデザインセンター 野本 淳一特任講師が「結晶工学分科会発表奨励賞」を受賞しました。

 本賞は、結晶工学の発展に貢献しうる優秀な若手会員の発表に対して授与されるもので、野本講師が研究する極薄膜(10nm以下)での構造解析と、その知見に基づいた「高キャリア輸送」という従来研究では未開発な高機能を創出する酸化亜鉛透明導電膜実現に対する研究成果が高く評価され、今回40人あまりのエントリー中、同講師を含む4人が選出されました。 

 受賞した野本講師は「これまでの本学が取り組んできた酸化亜鉛透明導電膜に関する基礎研究成果が、高く評価され大変光栄です。本薄膜が実現する高いキャリア輸送という希有な機能は、将来の光電変換デバイス、表示用デバイス、近赤外領域波長通信用プラズモニクス、そして高速・高感度水素ガスセンサーなどへの応用が期待されています。今後も電子材料科学へ資する基礎研究とともに、実用化に向けて研究を進め、同技術による新産業創出や学ならではの課題解決に貢献していきたいです」と、今回の受賞の喜びと今後の抱負を語ってくれました。

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