2020.6.19学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

林講師らの研究論文が化学学術誌のInside Front Coverとして採用

林 正太郎講師(環境理工学群)らの研究論文が、Royal Society of Chemistry発行のChemical Communications誌のInside Front Coverとして採用されました。

Inside front cover.png

掲載された論文のタイトルは「Dipyridinoarsole: a new class of stable and modifiable heteroatom-bridged bipyridines(ジピリジノアルソール:安定で修飾可能なヘテロ原子架橋ビピリジン)」です。ビピリジン分子は機能性有機材料のビルディングブロック*1として利用することができます。したがって、この骨格を合成的に修飾・変換することはとても重要な課題です。今回、京都工芸繊維大学(中・井本グループ)との共同研究で、ヒ素原子を含むビピリジンの開発と構造・物性評価を行いました。ヒ素原子は世間一般に有毒なイメージで捉えられますが、有機骨格に組み込むことで魅力的な化学的・物理的性能を持つ分子へと変貌を遂げます。この研究を通して、ヒ素有機化合物が光エレクトロニクス機能材料の部分骨格として、新しい将来性が示されました。

*1ビルディングブロック
標的材料へ変換可能な有機分子ツール

Chemical Communicationsはこちらから。

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