2026.5.29お知らせ / 受験生 / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献

2026年度JST女子中高生の理系進路選択支援プログラムに採択

数・理科目の苦手意識や理系進路の固定観念を払拭
土佐はちきんリケジョ発掘プログラム

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募する、2026年度「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」に、本学が申請の 『土佐はちきんリケジョ発掘プログラム』 が採択されました。

科学技術人材の裾野の拡大に向け、理数系教育の充実、女子中高生などの理系進路選択支援の推進を図ることを目的として、女子中高生の理工系分野に対する興味・関心を高め、理系進路を志すためのさまざまな取り組みを支援するもので、2026年度は24件の応募のうち、本学を含む4機関が選定されました。

企画の経緯・背景

デジタル社会において数理的素養が文理を問わず不可欠となるなか、全国的に多くの高校生が「数学が苦手・嫌い」であることを理由として文系進路を選択しています。数学はもはや理系だけのものではなく社会を生きるための基礎的リテラシーと位置づけることが必要です。また、進路である文理選択が実質的には高校入学時点で完了しているケースが多いことから、理数系分野への苦手意識払拭には、早期からのアプローチが求められます。
一方で、とくに高知県では文理選択を意識する以前の女子生徒はもちろん、進路選択において重要な役割を果たす保護者や周囲の大人が、理工系分野の体験機会やその分野で活躍するロールモデルに直接的に触れる機会が都市部に比べて少ないことから理工系卒業後のキャリアパスやワークライフバランスへの無意識な偏見・思い込み(=アンコンシャスバイアス)が存在すると考えられます。理系進路への直接的な誘導を目的とせず、理工系を現実的な未来として捉えられる環境を整えることが必要だと考えました。
本学が開学間もないころから取り組んできた小中高への訪問教育や講師派遣、数学的思考力育成を目的とした高等学校数学コンクール、女性エンジニア育成支援センターによる在学生・女子高生への支援等のこれまでの実績と、そこから得られたこれらの課題認識により、本プログラムを設計しました。

プログラム概要

今回採択の『土佐はちきんリケジョ発掘プログラム』では、小5から高1までを3段階に分けたプログラムを実施します。出前授業・大学体験・講演会・企業訪問等を単発イベントとせず、同一参加者に体系的に提供することで、本学をはじめとした県内全高等教育機関・産業界・教育委員会等によるオール高知県体制で、長期にわたりサポートします。
現役ロールモデルである本学女子学生や卒業生が出前授業のサポート役や座談会の相談役を務め、さらに、数理科目への苦手意識を解消するとともに、全段階で、保護者・教員の理系分野に対するアンコンシャスバイアス払拭にも取り組みます。

なお、JSTの支援(3年間)終了後も産学コンソーシアムによる自立的な継続運営を目指します。

【第1段階】種まき(小学5年生~中学1年生)
【第2段階】2年一貫プログラム(中学2年生~中学3年生)
【第3段階】進路選択フォロー(高校1年生)

概要図改.png

実施体制

高知工科大学を実施機関とし、連携機関との産学コンソーシアム体制を構築します。
本学コーディネータを軸に、県教育委員会・私立中高連合会と連携して参加者を募集。
連携機関グループA(県内高等教育機関)が訪問授業・大学体験・体験教室・講演会を、グループB(産業界)が座談会・企業訪問を、グループC(教育委員会等)が学校調整をそれぞれ分担する体制とします。

グループA【県内高等教育機関】:

高知工業高等専門学校、高知大学、高知県立大学、高知学園大学・短期大学、
高知リハビリテーション専門職大学、高知健康科学大学

グループB【産業界】:

高知県工業会、高知県情報産業協会

グループC【教育委員会等】:

高知県教育委員会、香美市教育委員会、高知市教育委員会、南国市教育委員会、
香南市教育委員会、高知県私立中学高等学校連合会

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学長コメント
このたび、「土佐はちきんリケジョ発掘プログラム」がJST事業に採択されましたことを大変光栄に思います。教育・研究活動に関するこれまでの実績と今後の挑戦的な取組みを評価いただいた結果であり、関係の皆様に心から感謝申し上げます。 誰もが能力を発揮できる持続可能で豊かな社会を実現するには、理工系分野においても女性の視点や発想が必要不可欠です。地域の皆様と連携しながら、次世代の科学技術を担う女性人材の育成に全力で取り組んでまいる所存です。

高知工科大学長    蝶野 成臣

代表者コメント
高知県には、自然や地域社会に根ざした学びや技術が多くあり、科学やものづくりに興味を持つきっかけが身近にあります。本学でもこれまで、女子学生同士の交流会や女性研究者・技術者との交流などを通じて、理工系に興味を持つ学生たちを応援してきました。小さな「はちきん」たちには、「数学や理科が好き」「ものづくりが好き」「なぜだろうを考えるのが好き」――そんな気持ちを、ぜひ大切にしてほしいと思います。本プログラムが、中高生の皆さんにとって、自分の未来をつかむ一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。

女性エンジニア育成支援センター長    堀澤 栄

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