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経営管理戦略研究室
近年の研究テーマは、地域的知識創造の循環型エコシステムや持続可能なビジネスモデル研究です(桂・西原2024)。これは、知識創造理論の提唱者である野中郁次郎博士の最後の直弟子である西原(廣瀬)文乃先生(立教大学経営学部長・経営学博士)と、私の研究室で博士学位を取られた常葉大学准教授・信田勝美先生(品川クリエイティブラボ理事長・学術博士)とともに、地域的知識創造という経営学の未開拓の研究領域の分野に挑戦しています。これまで知識創造理論(野中・竹内1995)やその追随研究は、「組織的知識創造」として、企業内部の知識創造や知の共有理論を中心に展開されてきました(野中1995;本山2022、他)。利害関係者が多種多様で、組織の強制力のない「地域」における事業体同士や外部との知識共有に焦点を当てた「地域的知識創造」について、学術的貢献を基盤とした地域への援用を目指しています(信田・西原・桂2022;2023;2024)。
また、板倉宏昭客員教授(東京都立産業技術大学院大学教授)との共同研究として、地域バリューチェーン理論の自治体への援用を、地域連携プロジェクトとして取り組んでおります。すでに、高知県内外の自治体や企業と地域連携プロジェクトが進んでいます。地域におけるコミットメントと重層的リーダーシップを基礎として、地域内外の人的資源を新結合させることで、地域資源・街づくり・商店等の提供サービスを合業化させて地域活性化に結び付けていくプロジェクトを展開させていきます(板倉2021)。
- 研究室長からのメッセージ
- 私はこれまで愛媛、新潟、高知に在住しながら、国内外の共同研究者・研究室学生・院生(修士/博士)の皆様と共に、あるいは、大企業・地域企業・地域ビジネスの経営者・士業の方々とともに、企業と地域の関係性(産業集積・エコシステム)、地域ビジネス、ソーシャルビジネス、地域活性化、製造業の経営改善などを対象に調査研究してきました。私たちは、上述のような、地域的知識創造の循環型エコシステム研究(桂・西原2024)や、持続可能なビジネスモデル研究(桂・西原2024)や、地域バリューチェーン理論の地域への援用(板倉2021;桂・信田2024;2025)が、地域に立地する公立大学の目指す地域共創のイノベーションにつながり、地域に活力を生みだすきっかけになると幸いであると考えております。