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地域バイオマス研究室
地域バイオマス研究室では、高知県の豊かな自然資源を活かし、資源循環を基軸とした持続可能なものづくりを推進することを目指します。本研究室では、地域資源の有効活用に関する工学的アプローチを通じて、環境との調和を図りながら、循環型社会の構築に貢献することを目指し、取り組んでいます。
現在進行中のプロジェクトの一例として、植物由来の木灰を活用した環境親和性の高いコンクリートの開発があります。木材を燃焼した後に残る灰は廃棄物として処理されることが多いですが、本研究ではその灰をコンクリート材料として活用し、林道など山地へ還元することで、資源を循環させる仕組みを構築します。また、森林資源を活用した液体燃料の生産に応用できるバイオプロセスの開発も推進しています。さらに、樹木に固定された炭素をより長く保持するため、木材の分解速度を測定し、炭素固定の可能性を評価する研究も進めています。
本研究室は、バイオマス資源の価値を最大化する技術開発を通じて、地域の発展と環境の調和を図ることを目的としています。持続可能な資源利用のあり方を模索し、実装可能な技術の開発を進めることで、地域社会の発展に貢献していきます。
- 研究室長からのメッセージ
- 森林率84%を誇る高知県において、森林資源を活用しながら環境を保全していく技術の確立は、今後ますます重要になると考えています。私たちは、森林資源の持続可能な活用を通じて、地域の活性化と環境保全の両立を目指し、研究開発に取り組んでいます。資源循環の視点を重視し、技術の実装や社会への応用にも力を入れることで、地域に貢献できる研究室を目指します。