2016.4.12お知らせ

健康起因事故対策について、東京交通新聞に掲載されました

情報学群 視覚・感性統合重点研究室の篠森 敬三 教授の、高齢ドライバーに対する視覚の衰えやその対策に関する見解が、東京交通新聞に取り上げられました。

篠森 敬三 教授

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色覚情報処理や視覚変化の研究を行う篠森教授は、「高齢者は網膜に届く光の量が、20歳時と比べ約8割減っている。その原因は主に3つ。加齢によって瞳孔の面積が半分になること。水晶体が濁ること。さらに、紫外線ダメージの蓄積で、光を捉える細胞の錐体(すいたい)の感度が下がること。残念ながら、細胞を復活させる方法はありません」と述べています。

篠森教授

その対策として、「まず第一は自覚すること。本人に自覚があれば対処も可能。視野が暗くなっていること、特に周辺視野が見えにくいことを前提に行動を変えることができる。また、色覚の観点からも、色が見えにくいことに無自覚な世代が、交通社会に存在していることにも留意してほしい」と、交通社会に警鐘を鳴らしています。

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