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2016.5.24お知らせ
論文「個人間・集団間における先制攻撃」がPLoS ONE誌に掲載されました
経済・マネジメント学群の教員が執筆した論文「個人間・集団間における先制攻撃」(原題:Preemptive striking in individual and group conflict)が、5月5日付のPLoS ONE誌に掲載されました。
本論文の著者は、経済・マネジメント学群の三船 恒裕 講師(心理学)・肥前 洋一 教授(政治学)・上條 良夫 教授(経済学)・岡野 芳隆 講師(経済学)。
心理学者と政治学者、経済学者が、分野を超えてともに研究を行い、論文を作成するという事例は、日本国内では非常に稀です。
「人々は集団になるとどうなるのか?」という疑問に対し、心理学では「攻撃的になる」、経済学では「合理的になる」と、全く違った見方をしていました。また、政治学では「民主的な意思決定は正しい結論を導けるのか」という観点で集団に興味を抱いていました。そこで、心理学・経済学・政治学の専門家で一緒に研究してみようと考えたのが、本共同研究のきっかけです。
この研究は、心理学分野で定説となってきた「集団は個人よりも攻撃的になる」という見方に疑問を投げかけるものです。さらに、「相手は何をしてくるんだろう?」という「相手の行動予測」が重要であるという意味で、経済学のゲーム理論に対して、相手の行動予測に関する研究を要請することとなります。また、政治学では「民主主義国家同士は戦争しない」という民主的平和論という理論がありますが、この理論の正しさ(あくまで一部)を実証した結果とも言えます。この三つの学問分野それぞれにおいて、さらなる実験・理論の発展が要求されています。
これは、同学群において分野横断型の共同研究が実施され、成果を生み出し始めていることを示しています。
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