2017.9. 5在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

イノベーション・ジャパン2017に出展しました

8月31日、9月1日の2日間、東京ビックサイトで開催された「イノベーション・ジャパン2017~大学見本市&ビジネスマッチング」に、今年は環境理工学群 大濱 武 教授と環境理工学群 兼 総合研究所 大谷 政孝 講師が出展しました。

大濱教授は「安全で環境にやさしいアクリル超微粒子の殺藻・増殖抑制剤」というタイトルで、医療用接着剤を主成分とするシアノアクリレートナノ粒子が、赤潮の原因となる藻類等に対して短時間で細胞死を誘導することについて紹介しました。このナノ粒子は重金属を一切含まないことから金属イオンによる環境汚染の心配がなく、公的機関での安全性試験をクリアしており、安全性の高い藻類増殖抑制剤として企業において商品化を目指しています。

大谷講師は「高感度質量分析を可能とする簡単で経済的なナノ凹凸多孔質無機粒子マトリックス」というタイトルで、広く普及している質量分析法のマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法において、高感度分析が可能な無機マトリックスとしてナノ凹凸表面を特徴とする多孔質粒子が有効であることを紹介しました。この多孔質粒子は大谷講師の属する研究グループが独自に開発したもので、基板上に塗布するだけで簡単に使用でき、基板を繰り返し使用できるため経済的で、かつ高感度分析が可能な無機マトリックスとして機能します。現在は、この粒子の大量合成技術が確立できたことから販売・実用化を行う企業を探しています。

日本全国から500を超える大学、ベンチャー、中小・中堅企業が出展し、各展示では研究内容に関する活発な議論がなされ、今後の社会実装や事業化へのきっかけとなることはもちろんのこと、専門家やエンドユーザー目線での様々な発想や助言を拝聴し、今後の研究推進に大変参考となりました。

本学は、今後も各種イベントに積極的に参加し、社会貢献を念頭に研究内容を発信するとともに、産学官民のさらなる連携を推進していきます。

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