2020.1. 6学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

Wiley社ChemistryViewsに論文が掲載されました

有田 磨央さん(修士課程化学コース 2年)、環境理工学群横山 創一助教西脇 永敏教授らの研究論文が、Wiley社の化学ニュースサイトChemistryViewsのコンテンツにて注目すべき論文として取り上げられました。

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掲載された論文のタイトルは「Three Step Synthesis of Fully and Differently Arylated Pyridines(完全アリール化ピリジンの3段階合成)」です。
窒素を含む6員環化合物であるピリジンは医農薬、色素、光学材料、電子材料など幅広い分野で用いられています。しかし、その低い反応性のために置換基を導入することが困難であり、簡便な合成法の開発が望まれています。特に5つの異なった芳香環(ベンゼン環など)を有するピリジンの合成例は、2、3報告されているのみで、少なくとも7段階以上の操作を必要とします。それに対して、本論文で報告している方法を用いれば、原料合成を含めて3段階の簡単な操作で合成することができます。また、出発原料を替えることにより、様々な置換基を望みの位置に導入することができるため、汎用性の高い方法であると言えます。

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有田さんは「ChemistryViewsに掲載され、自分の研究が認められ嬉しく思います。西脇教授・横山助教のアドバイスのおかげで価値のある論文に仕上がり、感謝しています。今後化学メーカーに就職し有機化学の研究職に就くので、これまでの研究で学んだ技術と知識を生かしていきたいと考えています」と今の心情を語りました。

ChemistryViewsはこちらから閲覧可能です。

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