概要

自然科学への興味を強靱な科学探究力と先進の技術開発力に成長させて、未来を切りひらく。
この地球上で21世紀の人類は次々と予測不能な新しい課題に直面しています。これらを柔軟に解決していくには様々な科学技術分野の連携が不可欠です。理工学群では自然科学を広く学ぶことによって、人間・科学技術・自然環境の有機的なつながりを理解できる広い視野と高い倫理観を身につける教育を展開します。さらに従来の「学科」に示されるような専門分野の枠を超え、学際領域を深く学べるカリキュラムにより、先端科学・先進技術開発の最前線で活躍できる力を育てます。
研究面においては、自然科学の各分野のコラボレーションによって新しい研究領域や科学技術の開発をめざします。また、その成果を教育にも反映させて研究力を高めていきます。
物理・化学・生物の枠を超越した未来型科学との出会い
1・2年次は物理、化学、生物それぞれの領域の多様な科目を横断的に学び、その過程で本当に学びたい分野を見極め「専攻」を3年次に決定します。「専攻」はそれぞれの分野における専門性を身につけるための履修モデルのようなものであり、「専攻」に加え「副専攻」を設定することができます。将来、技術開発、製品開発などに携わるには、自分の専門分野だけでなく、関連する様々な理工学領域への柔軟な目配りが必要とされています。このような最先端の現場のニーズに適合できるよう、専攻分野を深く極めるとともに興味・希望に合わせて副専攻を選べる、幅広く学びの自由度の高い「学群・専攻制」が学生の皆さんに大きなメリットをもたらします。
未来に向けて成長できる恵まれた修学・研究環境
入学時からめざす方向が決まっている人の得意分野を高知工科大学ならではの修学・研究環境で驚異的に伸ばすことはもちろんのこと、自分自身では気づかなかった力を目覚めさせ、全く新しい未来を創造するようなカタチに導くのも充実した環境のなせる技です。
理科好きが集まる学群
理科が好きな仲間と実験・研究を謳歌してほしいという思いから、研究室配属を3年前期とし、大学生活の半分を研究室で過ごせるようにしており、学生実験も2年次カリキュラムから配置しています。物理・化学・生物、様々な理科に触れて好奇心や探究心を十分に満たすことができるようカリキュラムが設定されており、上級生には自学自習の場としてスチューデントオフィスも完備されています。また、将来の活躍の場として、研究者・開発者という道だけではなく、理科の面白さを伝えることのできる研究力のある理科教員という道も用意されています。
「みる」ことを支援する最先端機器
理工学群では、研究者の資質として不可欠な「みる」ということを大切にしており、たくさんの最先端設備を揃えています。原子レベルで元素の可視化を可能とする「超高分解能走査透過型電子顕微鏡」や結晶中の原子の並びを確認できる「単結晶X線構造解析装置」など中四国でも数台しかない機器を用いて世界最先端の「みる」を学び、ディスカッションやプレゼンテーションを重ねることで、専門性、行動力、論理的思考、問題解決力、コミュニケーション力などを身につけます。本学学生の学会発表が多い理由の一つは、こういった最先端機器が学内のあちらこちらに存在するからです。
大学院での学びに向けて可能性を広げる
理工学群では大学院までの一貫したカリキュラムが組まれています。学士課程の3つの専攻から続く5年間(学士3年半+修士1年半)の学びによって、知識をさらに高度化し専門性を深めます。研究活動を通じて身につけた高度な専門性やプレゼンテーション能力、研究の方法論に関する知識が、将来の可能性や選択肢を大きく広げます。
理工学分野の多彩な領域で融合的教育・研究を推進する3つの専攻(令和5年度入学生~)

応用物理専攻
物理学を基礎に、材料科学、デバイス工学、シミュレーション物理などの応用物理学を学びます。幅広い融合分野への物理学的素養に立脚した展開力を身に付け、製造業を中心とした様々な業界の企画開発、製造、技術営業部門などでの活躍が期待されます。

機能化学専攻
有機化学、無機化学、物理化学、高分子化学など化学分野の基礎科目をベースに、新規な機能性材料の開発やその基礎原理の解明に必要な知識を学びます。化学分野を超えて物理・生命科学分野などの他分野にも跨がった最先端の研究・開発を実践できる人材をめざします。
- 令和4年度入学生までは、下記の4つの専攻で学んでいます
- 平成28年度入学生までは、下記の3つの専攻で学んでいます









