2020.3. 6在学生・保護者 / 地域・一般 / 研究

全教授が著書「銀河の片隅で科学夜話」を出版

全 卓樹教授(環境理工学群)の著書『銀河の片隅で科学夜話-物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異-』が朝日出版社から出版されました。

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全教授は、世界全体のうちで、人間の理性によって捉え得る全てのものを、数学的言語を用いて記述し理解しようとする「理論物理学」を専門分野とし、微視的世界を支配する量子力学や、人間の行動や社会現象を物理学の視点から追及する社会物理学を主な研究対象としています。

「一日の長さは一年に0.000017秒ずつ伸びている。500億年ののち、一日の長さは今の45日ほどになる...」など、本書は、空想よりも現実の方がずっと不思議だと感じるような物理学者のとっておきの話を22編掲載し、数式を使わずに書いた科学エッセイとして、科学の面白さの核心を分かりやすく伝えています。

全教授のメッセージ
科学読み物というよりも、科学というものを主人公にした文芸書のようなものができあがりました。
表紙の絵には21世紀シュールレアリズムの巨匠、ロブ・ゴンサルヴェス画伯の、美しくどこか不思議なこの絵画を採用しました。絵画の使用にあたって、ゴンサルヴェス画伯に連絡するも彼は既に亡くなっており、ご夫人にお願いをしたところ、「商業利用には一切応じていない」と断られてしまいました。しかし、私が量子力学を専門としており、科学の本の表紙に使いたいことを伝えると、「夫も量子力学に興味を持っていたんです」と喜んで許可してくださいました。
科学への興味という共通点が、人と人とを繋いでくれることを実感した瞬間でした。第8編にはご夫妻への感謝と敬意を込めて献辞を加えています。

おかげさまで沢山の方に楽しんで読んでいただけているようです。(読者の感想まとめ)
本屋で見かけた際には、ぜひ手に取ってみてください。


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