2020.3.30在学生・保護者 / 地域・一般 / 学群・大学院 / 研究

日本機械学会中国四国支部で「優秀発表賞」を受賞

鈴木 誠也さん(システム工学群 4年)が日本機械学会中国四国支部の「中国四国学生会 第50回 学生員卒業研究発表講演会 優秀発表賞」を受賞しました。

★★2S1A0788.jpg

鈴木さんは、動的デザイン研究室園部 元康講師)で、機械力学・制御工学について学び、卒業研究では「フォースプレート計測に基づく座位時の上半身質量中心推定」に取り組みました。

人の動きを知るためには重心位置の推定が重要となりますが、手軽で精度の良い推定方法は確立されていません。特に、座席に座るときの重心位置が推定できれば、自動車・鉄道などの搭乗者の挙動解析や、立つことが難しい方のバランス能力を知る手がかりが得られます。

そこで、鈴木さんたちの研究グループでは、フォースプレート計測に基づく座位時の重心位置推定法を提案しました。この方法では力を計測して重心位置を推定しますが、座面から受ける力に加えて足の踏ん張りから受ける小さな力も推定理論に加えることで、静止した座席において正確な重心位置の推定に成功しました。一方で、細かく揺れる電動台車を製作し、その上に座席を設置した場合は、背骨の湾曲が原因とみられる推定誤差が生じました。この知見から、精度向上のためには背骨の振動モードを評価する必要があることや、この方法で背骨の柔軟性評価ができる可能性があることを示しました。

★★2S1A0812.jpg

受賞を受けて「これまでの研究が評価され光栄です。園部先生には、理論的なことや物理について分かりやすく丁寧に指導いただき感謝しています。また、研究室のメンバーにも、データ整理、分析、解析など多くの場面で助けていただきました。4月からは社会人になりますが、研究で培った"課題をみつけチームで乗り越える力"を生かして頑張ります」と感謝と抱負を語りました。

RELATED POST

関連記事