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- 学生が国際会議においてBest Paper Awardを受賞
10月18日~10月22日、ポルトガルのポルトでオンライン開催された「国際会議CENTRIC2020」で、本玉 将平さん(大学院修士課程 知能機械工学コース 1年)がBest Paper Awardを受賞しました。
本玉さんが発表したテーマは「Estimation of Body Part Acceleration While Walking Using Frequency Analysis:Estimating head acceleration from movement of upper trunk(周波数解析を用いた歩行時の部位加速度推定(体幹上部から頭部を推定))」です。
一般的な歩行解析は、光学式モーションキャプチャシステムと設置型床反力計を組み合わせて計測を行いますが、この複合システムは、非常に高価であり、設置式の設備を使用するため測定範囲に制限がありました。そこで本玉さんらの研究グループは、少数のウェアラブルな慣性センサを用いて床反力の推定が可能なシステムを開発しました。また、ユーザ負担を軽減するため、周波数解析を用いた手法を提案しました。
具体的には、各部位の加速度をフーリエ解析し、周波数領域で各部位間の加速度の関係を定量化しました。また、頭部と体幹上部の加速度の関係を定量化し、体幹上部から頭部の加速度を推定することにより、歩行中における垂直方向と進行方向の2方向における頭部加速度の特徴を捉え、提案した手法の有用性を示しました。
本研究が進展することにより、臨床医学での効率的なリハビリテーションや、スポーツ分野での指導につながることが期待されます。
受賞を受け、本玉さんは「大学院進学を決めた時から、国際会議での発表をひとつの目標にしていました。その憧れの国際会議でBest Paper Awardを受賞でき、大変光栄です。ご指導いただいた芝田 京子准教授(システム工学群)、井上 喜雄客員教授、研究活動を支えてくれた研究室のメンバーに心から感謝しています。これからも、使う人に寄り添い、便利に使えるシステムの開発に取り組んでいきたいです」と語ってくれました。
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