2021.3.24在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

日本航空宇宙学会 学生賞を受賞

上田 大貴さん(システム工学群 4年)が「2020年度日本航空宇宙学会 学生賞」を受賞しました。

本賞は、学生の航空宇宙工学への関心増大を図ることを目的に設置されており、同学会が学生賞候補者推薦校として依頼した大学学部および高等専門学校の航空宇宙工学系の学科およびコースを新たに卒業する学生のうち、学業優秀であるとして学校の推薦を受けた者に贈られます。

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上田さんは、「非接触給電における共鳴周波数帯での発生力」について研究してきました。2つのコイルを正対させ、片方のコイルに電流を流して他方のコイルに電力を送電する際に発生する力が、共鳴周波数帯でどのような振る舞いを成すのかを、電磁気学理論やJMAGソフトを用いて解析しました。これにより共鳴周波数近で送電・受電する側の両コイルにおいて発生力の時間平均の大きさが最大値を取るということを確認しました。
今後、本研究が進展すると非接触給電による磁気浮上機構の技術発展に寄与すると期待されます。例えば、磁気浮上機構に生じるトルクを用いた人工衛星のような運動物体の姿勢制御などが挙げられます。

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受賞を受けて「このような賞を受賞することができ、驚きで一杯です。本研究の監督をしてくださった岡 宏一教授や、様々なアドバイスをくださった研究室の皆様には心から感謝申し上げます。加えて、研究にあたり生活を支えてくれた両親には本当に頭が上がりません。この研究を始めた動機は、もともと私の好きな分野である電磁気学を用いているということが1番に挙がります。だからこそ余計に受賞できたことが嬉しいです。また、研究を通して自分の学術的成長を見ることができたと感じています。今春から大学院で全く別の分野の研究を行いますが、本研究で培ってきた能力を生かして邁進していく所存です」と語りました。

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