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JCOM若手ウェビナーで板谷 覚子さんが優秀発表賞を受賞

令和3年12月13日・14日、オンライン開催された「2021年度JCOM若手ウェビナー(JCOM Future Generation Webinar on Composite Materials 2021)」において、板谷 覚子さん(大学院修士課程 航空宇宙工学コース 1年)が優秀発表賞を受賞しました。本賞は、若手研究者発表セッションの発表者で、2021年4月1日現在満30歳程度までを対象に、講演原稿の書面審査、当日の口頭発表の審査により、優れた発表に対して贈賞されるものです。本会における15件の発表のうち、3件に与えられました。

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板谷さんの発表したテーマは「CFRPの微小ひずみ測定用の高精度EFPIひずみセンサの開発」です。
複合材料の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、熱膨張が極めて小さな積層構成が可能であり、半導体製造装置や人工衛星など熱膨張を抑えたい機械部品に多く使用されています。しかし微小な熱ひずみの測定を行うことが難しいことで知られています。本発表では、このCFRPの微小な熱ひずみについて、測定が可能な埋め込み光ファイバファブリ・ペロー干渉計(extrinsic Fabry-Perot interferometer,EFPI)センサの開発について紹介しました。ひずみ測定に適している光ファイバセンサのうち、ひずみ解像度が高く長期安定性に優れているなどの面からEFPIセンサを採用し、センサと測定システムの開発・微小な熱ひずみの測定試験を行いました。その結果、作製したセンサにおいて約0.02μεという高いひずみ測定精度を達成しました。本研究が進むことで、埋め込みセンサによる微小な熱ひずみをリアルタイムで測定することができるようになります。また微小な熱ひずみを把握することにより、高精度な設計・組立が可能になることが期待できます。

受賞を受け板谷さんは、「多くの発表の中から優秀発表賞を受賞することができ大変光栄です。日々ご指導いただいている高坂 達郎准教授(システム工学群)と先端機械・航空材料工学研究室の皆様に深く感謝しています。日々の研究から、さらなる結果を出せるよう、気を緩めることなく今後も邁進していきたいと思います」と語ってくれました。

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