2022.3.22在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

日本農芸化学会中四国支部奨励賞(学生部門)を学生が受賞

山本 美桜さん(環境理工学群 4年)が、日本農芸化学会中四国支部奨励賞(学生部門)を受賞しました。

この賞は、農芸化学分野への今後の活躍が期待できる学生に授与されるものです。

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受賞した山本さんは、染色体機能制御学研究室(石井 浩二郎教授 環境理工学群)で、細胞が二つに分裂する際に染色体が均等に分配されるために働くセントロメアの性能について研究しています。
生物が持つ複数の染色体は、細胞分裂においてすべてが同じタイミングで細胞の両端に向かって分離します。各染色体に備わるセントロメアはそのような染色体の動きを生み出すために働きます。異なる染色体のセントロメアの間には性能に差がないと一般的には考えられていますが、性能の違いを厳密に調べる方法はこれまでなく、実験的な確証はありませんでした。山本さんの研究では、染色体工学手法によって分裂酵母で作成した染色体再編成株を用いて、異なるセントロメアの性能比較評価を行いました。その結果、異なるセントロメアの間に性能差があることが明らかになりました。この研究が進むことで、様々な染色体病の解明や農作物の品種改良、あるいは生物の進化において新たな解釈を加えることができる可能性があります。

受賞を受けて「このような賞を受賞することができ大変光栄です。日々ご指導いただいている石井教授と染色体機能制御学研究室の皆様に深く感謝しています。大学院進学後も現在の研究を進め、さらに理解を深めていきたいと思います」と語りました。

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