2021年６月29日から７月２日にかけてオンラインで開催された国際会議AM-FPD'21（THE 28th INTERNATIONAL WORKSHOP ON ACTIVE-MATRIX FLATPANEL DISPLAYS AND DEVICES - TFT Technologies and FPD Materials -）において、Htet Su Waiさん（大学院博士後期課程基盤工学コース3年／指導教員：光・エネルギー研究室・李 朝陽教授）の論文が、特に優秀と認められた学生論文に対して贈られる"AM-FPD '21 Student Award"を受賞し、2022年７月５日に開催された国際会議AM-FPD'22で授賞式が行われました。

　

Suさんは「Oxygen Ratio Effect on Zinc Oxide Films Fabricated by Radio Frequency Magnetron Sputtering for Photoluminescence Type Gas Sensor Application（フォトルミネッセンス型ガスセンサ応用のための高周波マグネトロンスパッタリングで作製した酸化亜鉛膜の酸素比率効果）」について報告しました。

本研究では、酸化亜鉛（ZnO）薄膜を用いて、高いフォトルミネッセンス（PL）特性を持つZnOナノ構造の作製を提案しました。本研究によって得られたZnOナノ構造は、水素ガスに対して顕著なPL応答を示したことから、今後は、高い検出効率・長寿命・長期安定性・高速応答性・高耐久性を持つPL型可視ガスセンサーの開発に用いられることが期待されます。

受賞を受けてSuさんは「このような賞をいただき、大変嬉しく思います。指導してくださった李先生や研究室の皆様に感謝します。ZnOナノ構造の最適な高密度化を実現し、高いフォトルミネッセンス反応を得られたことが、この賞を受賞できた理由だと思います。今後は水素ガス以外の様々なガスを使用し、複数のガスを検知できるガスセンサーの開発に貢献していきたいです」と喜びを語りました。

論文タイトル：Oxygen Ratio Effect on Zinc Oxide Films Fabricated by Radio Frequency Magnetron Sputtering for Photoluminescence Type Gas Sensor Application（フォトルミネッセンス型ガスセンサ応用のための高周波マグネトロンスパッタリングで作製した酸化亜鉛膜の酸素比率効果）

論文著者　：博士後期課程　基盤工学コース3年　Htet Su Wai
　　　　　　修士課程　エネルギー工学コース2021年修了　上田 哲也
　　　　　　システム工学群　教授　李 朝陽

論文はこちらから

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