2023.3.15在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

町田 龍晟さんが日本農芸化学会中四国支部奨励賞(学生部門)を受賞

町田 龍晟さん(大学院修士課程生命科学コース 2年/兵庫県立星陵高等学校出身)が、日本農芸化学会中四国支部奨励賞(学生部門)を受賞しました。

この賞は、人格・学業ともに優秀であり、農芸化学分野への今後の活躍が期待できる学生に授与されるものです。

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町田さんは、森林資源学研究室(指導教員:堀澤 栄教授)でキノコがもつ酵素の力を最大限に引き出すための研究に取り組んできました。
自然界には、リグニンを分解できる生物種としてキノコ(微生物)があります。微生物がもつ能力を活かした資源問題に取り組むため、「ヤケイロタケIwa5b株のリグニン分解酵素生産」をテーマとして、木材不朽菌のリグニナーゼ生産メカニズムの解明に取り組みました。本研究がさらに進むことにより、紙の生産時にでる廃液の処理、ダイオキシンの除去など、環境汚染の改善につながることが期待できます。                   

受賞を受けて町田さんは「初めての受賞に驚くとともに、研究内容が評価されうれしく思います。6年間の学生生活は、自然豊かなキャンパスで集中して勉強に取り組むことができました。ご指導くださった堀澤先生や、ともに研究に励んだ仲間に感謝申し上げます。私は修士課程に進学してから生命科学を専攻しました。研究期間が短い中で、信頼性の高いデータを取得するため、生物にあわせて約150個のサンプルで実験するのは大変でしたが、Iwa5bが不思議な挙動を示すのが面白く、もっと知りたいと研究に夢中になりました。来春からは、塗料系の企業で研究職に就きます。0から1をつくる部署に配属される予定ですので、探求心を生かして新しいものをつくりだしていきたいです」と、喜びと今後の抱負を語りました。

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