2023.4.19国際交流 / 研究 / 研究者・企業

社会マネジメントシステム学会とローマクラブ日本支部の合同国際シンポジウムを開催しました

3月24日、社会マネジメントシステム学会とローマクラブ日本支部の合同国際シンポジウム「The Club of Rome Japan-SSMS Joint International Symposium」を約3年半ぶりにオンライン開催しました。
第13回目となるシンポジウムのテーマは、" Asian Approaches to Harmonious Development for People and Planetary Eco-system Being Alive(人間と地球環境が共存するアジアの視点による調和の取れた開発) "です。

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「社会マネジメントシステム学会」は、文部科学省による21世紀COEプログラムの採択を機に本学を基盤として設立された本学発の国際学会で、論文集の編纂とシンポジウムの開催を通じ、様々な分野の研究者・技術者の国境を超えた協働や情報交換を促進し、社会システムの改善に具体的に貢献することを目的としています。

シンポジウムは2つのセッションよって構成され、各3名の招待講演後、それぞれ意見交換を行いました。
1つ目のセッションでは、ローマクラブの野中 ともよ氏、Chandran Nair氏、国立台湾技術センター事務局長のLI Wei-sen氏による講演の後、「Contrasting East versus West; Philosophy and Civilization for Sustainability and Resilience(社会の持続可能性と強靭性の為の哲学と文明、東と西との対比)」をテーマに、ディスカッションが行われました。
2つ目のセッションでは、ローマクラブの中部大学 林 良嗣教授、チュラロンコン大学のApiwat Ratanawaraha准教授、R&T Planning & Commercial at PERTAMNIA副社長のAndianto Hydayat氏による講演の後、「Carbon neutral and transformation of socio-economic systems(カーボンニュートラルと社会経済の変容)」をテーマに、ディスカッションが行われました。

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過度の資本主義、地球温暖化、災害やパンデミックの緊急事態、都市のスプロール現象と過剰な移動、資源と食料の浪費、自然界での人工材料の廃棄など、新たに出現した問題に対して、途上国が依然として多いアジアにおけるこれらの課題への対処法について議論しました。また、20世紀の西洋文明で生まれた経済中心の価値軸に対して、アジアの視点から、どのように精神的に豊かな世界を作ることができるのかも議論しました。

「社会マネジメントシステム学会」は、新型コロナウイルス感染症の拡大により活動の中断がありましたが、今回の国際シンポジウムを契機としてその活動を再開します。

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