2025.9.29在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

三輪 真梨乃さんが2025年光化学討論会で優秀学生発表賞(ポスター)を受賞しました

9月4~6日に立教大学で開催された「2025年光化学討論会」において、三輪 真梨乃さん(博士後期課程 基盤工学コース 3年/指導教員:光機能化学研究室 伊藤 亮孝教授)が優秀学生発表賞(ポスター)を受賞しました。

同賞は、全292件のポスター発表のうち、審査対象となった応募ポスター54件の中で優れた発表と認められた11件に贈られました。

★1E7A0910-2.png

ポスターのタイトルは「Controlling Electronic Structure of 10-Hydroxybenzo[h]quinoline Derivatives through Electronic Nature and Position of Substituents(置換基の電子的性質と位置による10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリン誘導体の電子構造制御)」です。

原子や分子などに光を当てると、通常の安定した状態(=基底状態)からエネルギーが高い状態(=励起状態)へと変化します。励起状態でいられる時間は非常に短く、一部の物質では基底状態に戻る際に余剰のエネルギーを光として放出(発光)します。

この励起状態では物質の構造に変化が起きています。三輪さんは、この構造変化を通して物質からの発光の性質(強さや色)をコントロールすることを試みました。

10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリンという分子をもとに、置換基の種類と位置を変えた全18種の化合物を合成し、それぞれからの発光の性質を調査しました。すると、各化合物からの発光の振る舞いはそれぞれ異なり、電荷移動の大きさによってそれを制御できること、さらに非常に強く光る物質をつくる指針を発見しました。

★1E7A0897-2.png

受賞を受けて、三輪さんは「修士課程1年次から続けてきた研究の集大成として発表した内容を評価していただき、大変光栄に思います。研究を進めるにあたり、ご指導いただいた伊藤教授に深く感謝いたします。大学での研究生活も残り半年となりましたが、最後まで真摯に研究に取り組んでいきます」と語りました。

RELATED POST

関連記事