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- 諌本 幸汰さんが「錯体化学若手の会」でポスター賞を受賞
大学院修士課程 理工学コース1年の諌本 幸汰さん(指導教員:光機能化学研究室 伊藤 亮孝教授)が、5月23日に広島県で開催された「第17回中国四国地区錯体化学研究会/錯体化学若手の会中国・四国支部 第9回勉強会」において、ポスター賞を受賞しました。

諌本さんが発表したテーマは「可視光全領域にわたって強い吸収を示すアリールホウ素-オスミウム(II)錯体」。
太陽電池や植物の光合成などのように、光をエネルギーとして利用するためには、まずは光を効率よく吸収する「光増感剤」という物質が必要です。しかし、従来の代表的な光増感剤(ルテニウム錯体など)には、「特定の波長の光は吸収できるが、他の波長領域の光は十分に吸収できない」という課題があり、さまざまな波長の光が含まれる太陽光からエネルギーを効率よく取り出すためには、幅広い波長の光を強く吸収できる物質の開発が求められきました。

そこで、諌本さんが、設計・合成したのは、希少金属の一種である「オスミウム」と、独自の「アリールホウ素」置換基を組み合わせた新しい錯体です。
この新材料の特徴は、可視光の全領域にわたって強い吸収を示す点にあります。
これまでの材料では吸収が難しかった550ナノメートル以上の長波長から、750ナノメートル(目に見える最長波長の領域)に至るまで、高い効率で光を捉えることに成功しました。
さらに今回の研究では、コンピュータを用いた高度な理論計算(TD-DFT計算)によって、なぜこの分子が広範囲の光を吸収できるのかというメカニズムも解明しました。
今回の受賞を受けて、諌本さんは「化合物を合成するのは、ときに失敗しながら試行錯誤の連続で、大変さを感じつつも、やりがいを覚えました。今回は、初めてのポスター発表で緊張しましたが、このような賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。本研究を進めるにあたり、日頃より熱心にご指導いただいている伊藤先生をはじめ、研究室の皆さまに深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も研究活動に真摯に取り組んでいきたいと思います」と語りました。
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