2010.9. 1研究

平成22年度 科学研究費補助金(新学術領域研究 研究領域提案型)に赤澤教授が採択!

文部科学省 平成22年度 科学研究費補助金(新学術領域研究 研究領域提案型)において、総合研究所 赤澤威 教授を研究代表者とする「ネアンダルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究」が採択されました。【研究課題名】ネアンダルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究【研究代表者】赤澤 威  高知工科大学 総合研究所 博物資源工学センター 教授【研究の目的】本領域研究は、20 万年前の新人ホモ・サピエンス誕生以降、世界各地で漸進的に進行した新人と旧人ネアンデルタールの交替劇を、生存戦略上の問題解決に成功した社会と失敗した社会として捉え、その相違をヒトの学習能力・学習行動という視点にたって調査研究する。そして、交替劇の原因を両者の学習能力差に求め、その能力差によって生じた社会・文化格差が両者の命運を分けたとする作業仮説 (「学習仮説」と称する)を検証する。具体的には、人文系・生物系・理工系諸分野の連携研究のもとに、1旧人・新人の間に学習能力差・学習行動差が存在したこと、2その能力差・行動差はヒトにおける学習能力の進化の結果であること、3その能力差・行動差の存在を両者の脳の神経基盤の形態差で証明すること、以上の研究によって学習仮説を実証的に検証する。そして、人類がどのような存在として進化してきたかについて、学習能力の視点に立つ新たな実証的モデルの構築をめざす。

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