2017.2.22地域貢献

平成28年度 省エネ大賞の表彰式が行われました

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地域連携機構 ものづくり先端技術研究室 室長 松本 泰典 准教授と室戸海洋深層水株式会社、四国電力株式会社、一般社団法人日本エレクトロヒートセンターの4機関による塩製造工場における廃熱等を活用した省エネルギーの取り組み※1が、「平成28年 度省エネ大賞※2(省エネ事例部門)」の資源エネルギー庁長官賞(共同実施分野)を受賞し、2月15日に東京ビックサイトで表彰式が行われました。

室戸海洋深層水の製塩システムの開発にあたり、本学は大学の知見を活かした逆浸透膜と真空濃縮を併用した技術(特許第5062728号)を用いて、省エネルギー化に寄与しました。特に、海洋深層水の核となる豊富なミネラル分を損なうことなく、蒸気釜の伝熱係数の向上および廃熱の再利用による製塩時間の短縮により、大幅なエネルギー使用量の削減を達成しました。

本学は、今後も大学が保有する技術を社会に役立てていただくことで、社会貢献に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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※1 <受賞概要>
天然塩製造における海水濃縮工程においては、従来は多量の化石燃料を使用しておりエネルギーロスも多く、製造コストも問題になっていた。このため産学が一丸となって、生産設備の改良や開発まで踏み込んだ省エネルギー活動を継続的に進め、前段の濃縮過程においては3段の逆浸透膜技術による高濃度海水濃縮装置の開発と導入、後段の濃縮過程においては廃熱を活用したヒートポンプ式減圧濃縮装置の導入による塩製造方法を確立した。これまで必要としていたエネルギー使用量の93%にあたる年間488klの大幅な省エネルギーを達成(工場全体では76%の省エネに相当)するとともに、CO2排出量を93%削減(1,310t-CO2/年)した。

※2 省エネ大賞は、事業者や事業場などにおいて実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもので、一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受け、主催しています。

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