2017.7. 3地域・一般 / 地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

第2回構造ナノ化学研究会を開催しました

★IMG_2596.JPG7月1日 永国寺キャンパスにおいて、総合研究所 重点研究室 構造ナノ化学研究室主催の「第2回 構造ナノ化学研究会」を開催し、本学と他大学の教職員や学生、地元企業関係者、卒業生など約50人の方々が参加しました。

磯部 雅彦学長の挨拶のあと、同研究室の大谷 政孝講師が「ナノ集合体の化学」と題した講演で、同研究室の成果として、様々な微細構造を持つナノ集合体の迅速合成法とその構造・機能を紹介し、合成したナノ集合体を多孔質材料として応用する取り組みについて宇治電化学工業株式会社との共同研究内容に触れながら紹介しました。

★IMG_2612-1.jpg更に、今後も総合研究所重点研究室として、学内はもとより企業、研究所、他大学等と連携して研究を加速させ「構造ナノ化学」を新しい学術分野として高知から世界に発信したいと抱負を述べました。

続いて、高知大学理工学部化学生命理工学科・水熱科学実験所の恩田 歩武講師が「触媒水熱反応による多糖変換」と題し、同研究グループで、多糖をそのモノマーまたはオリゴマーに効率的に変換する化学プロセスを、微生物を用いず水熱技術と固体触媒作用を組み合わせることにより開発することを目指す研究内容について説明されました。

★IMG_2617.JPG最後に、鳥取大学大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻の坂口 裕樹教授が、「リチウムイオン電池をより高性能に!~ケイ素を用いた新しい電極材料開発~」と題しリチウムイオン電池の負極に、現行の黒鉛の10倍ものエネルギーを蓄えられるケイ素を利用する研究成果について説明されました。同教授は講演の中で、技術の発展により地方大学でも情報の収集・発信に不利はなく、大谷講師が述べられた「構造ナノ化学」を高知から世界に発信することは可能であるとの熱いメッセージもいただきました。

それぞれの講演後、出席者から時間を惜しむように質問があがり、活発な質疑応答がなされました。

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