2018.1.18イベント / 地域・一般 / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

山本真行教授が「電波の利活用セミナー」で講演

1月18日、高知新聞放送会館 高新文化ホールで開催された、四国総合通信局主催の「電波の利活用セミナー」において、総合研究所 インフラサウンド研究室 兼 システム工学群の山本 真行 教授が「津波防災情報伝達を目的とした非常時IoT通信システムの研究開発」というテーマで講演しました。

 ☆8B0A3060.jpg ☆8B0A3097.jpg

全国的に、南海トラフ巨大地震等の非常時・災害時に備えるためのICT研究開発が進む昨今、四国内で実施されている非常時・災害時に備えるICT研究開発として、本学と高知大学、全国的な研究開発事例としてNICTの研究開発が紹介されました。

☆8B0A3033.JPG同教授は、自らが開発した超低周波音を捉えるインフラサウンド津波センサーと潮位計を用い津波の情報を検出し、同情報を観測拠点へ確実に伝達し集約する研究開発について解説しました。

本研究開発は、2016年度から既に実装実験を開始している黒潮町をはじめ、高知県内への面的拡大を図っており、本年度中には16か所で同センサーによる観測を開始し、今後は他機関との協力により全国に展開することや、観測した生データ波形を一般に公開する予定であることも報告されました。

その上で、地震発生時に、観測データ情報を正確に早く届けるための重要課題は、非常時の長距離通信の確保であり、2017年度より開始した総務省の研究開発事業 SCOPE により、低電力長距離通信の実地研究に着手したことが報告されました。

最後に、山本教授は「将来は、高知県をモデル地区として、津波規模情報『インフラサウンド津波マグニチュード(仮称)』を、準リアルタイムに届ける世界初の試みにチャレンジしていきたい」とビジョンを語り、講演を締めくくりました。

会場には自治体の担当者や地域の方等、約50人が詰めかけ、熱心に聴講されたほか、休憩時間にはロビーに展示された同センサーを、食い入るように見学していました。

RELATED POST

関連記事