2018.5.17イベント / 地域貢献 / 研究

地域の未来をともに考える「イブニングセミナー2018」第1回を開催しました

5月16日、香美市の本学の地域・文化交流施設「Cross Square(クロススクエア)」において、「イブニングセミナー2018」を開催しました。

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本セミナーは、本年度より地域連携機構が主催し、大学の地域課題に関する研究や成果を地域の皆様に知ってもらい、共に考察することで、地域との交流や連携などを目的として、本年度5回開催する予定です。


第1回目は、「防災とBCP」をテーマに、地域連携機構 国土情報処理工学研究室 室長 高木方隆教授(システム工学群)が、災害に対する、事業所ではなく自身の家庭でのBCP(事業継続計画)を、平時からどう考え計画しておくべきかを、実態をふまえて解説しました。


冒頭、質問形式により高知県の降雨量、地滑り地帯、震度予想地図等をスライドで紹介し、以下の重要検討5項目について説明しました。


まずは、自分の活動する地域の特徴を知ることや家庭内でも家具の固定、ガラスの飛散など身近な事を含めた「被害想定」、次に、大雨時の川や山の状況を日ごろから観察し、様々な前兆を察知し的確な行動により、自分がどう生き抜くかという「災害時の対応」、そして、生き抜いた後の「拠点の確保」、水、塩、地域の農作物等の「物資の確保」、家具の固定や耐震改修、訓練や地域活動への参加等の「改善計画」という順位付けで解説しました。

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会場は、地域の方々や市役所職員、会社帰りの方、高校生等30人が詰めかけ満席となり、質疑応答では、「物資の調達では、香美市では燃料としての炭や、鉈やノコギリが重要視されるのでは」などの香美市ならではの質問もあり、「家具の固定だけでなく、食器や書物などの飛散防止も重要である」などのアドバイスをいただくなど、活発に議論が交わされました。


参加した高知東工業高校3年生 山中 拓海くんは、「災害時は、まず避難場所への避難ではなく、自分が生き抜くこと、そして被災した方々を助けることが重要であることがよく分かった。これからは、生き抜く知恵を磨いていきたい」と、また、仕事帰りの女性は「自分、家庭でどう備えるべきかの身近なお話で、明日からすぐ出来る事、中長期で取り組むべきこと等が解説され、私は都会からの移住者ですが、都会とは違う備え方があることも興味深く、言葉では理解していた自分事として考えることへのいろんなヒントをいただき、大変有意義でした」と感想を話していただきました。

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2回目以降の日程及びテーマ

7月11日(水)これからの地域交通(システム工学群 西内 裕晶 講師)

9月12日(水)地域における建築文化(同学群 渡辺 菊眞准教授)

11月21日(水)景観デザイン(同学群 重山 陽一郎教授)

1月16日(水)里山プロジェクト(高木方隆 教授)

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