2018.6.21在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

観測ロケット「MOMO」2号機 6月30日に打ち上げ予定


システム工学群の山本 真行 教授のインフラサウンド(超低周波音)計測器を載せた民間開発のロケット「MOMO」2号機 の打上げは、今春より延期となっていましたが、6月30日(土)に打上げ予定であることが、事業者であるインターステラテクノロジズ株式会社(本社 北海道広尾郡大樹町)より発表されました。

☆DSC_0137.JPG

(写真:本学での共同研究説明会にて)

打ち上げ場となる北海道大樹町の射場には、山本真行教授と同研究室の学生6名が出向き、打上げ前に、射場付近の地上へのセンサー設置や計測機器類の動作チェックなどを行ないます。

★耐震実験.jpg★8B0A7598.jpg

(写真:高知県工業技術センターで行われた耐振動実験の様子)

本打上げは、民間ロケット初の高度100km以上の到達を目標にすると共に、初のペイロードミッションとして、本学で進めている研究である、高層大気中でのインフラサウンドの計測を行ないます。
ロケットが高層大気の通過中に、装置自身が発するブザー音とロケット射場付近から上がる花火の音を、同センサーで採取することで、空気の少ない環境での音の伝わり方を分析する予定で、併せて、地上に設置した13か所のセンサーでも花火の音を観測します。

図1.png

山本教授は、これまで高知県の15か所をはじめ、太平洋沿岸を中心にインフラサウンド津波センサーを全国に19か所設置し、防災センサーとしての実証実験を実施中で、将来は日本全国を網羅し、本システムを津波などの自然現象の検知と防災に役立てるべく研究を進めています。

同センサーは、津波に限らず、隕石の突入や雷、噴火、竜巻、台風等のセンシングが可能で、それらに起因する自然災害に対しても正確な位置・規模等の情報伝達が可能となることが見込まれています。今回の実験データは、それらの技術の向上に有効に寄与します。

★1月22日渋谷 記者発表写真.jpg

(写真:東京で行われた記者発表会にて)

打ち上げ予定日:6月30日(土)

〈予定時間帯〉 
5:00~8:00、11:00~12:30、16:00~17:30のうちいずれか。 

〈打上げ予備日〉
7月1日(日)・7月4日(水)
※気象条件、打上げ準備状況、その他複合的要因により、打上げ実験を予備日もしくはそれ以降に延期される可能性があります。

RELATED POST

関連記事