2018.10. 5地域・一般 / 地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

地震・津波防災の活用へ繋げる-インフラサウンド観測データを準リアルタイムで一般公開しています

山本 真行 教授(システム工学群、インフラサウンド研究室)は、"インフラサウンド"を観測し、得られたデータを利用して地震・津波防災等の活用へ繋げる「インフラサウンド津波防災情報伝達システム整備計画」を推進しています。
本計画の一環として9月1日より、高知県内15カ所に設置した"複合型インフラサウンド観測装置"の観測データを準リアルタイムでwebサイト上に一般公開しました。

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インフラサウンドとは、地震・津波・火山噴火・地滑り・豪雨など大規模な物理現象に伴って発生する、人間が感知できない超低周波音のことで、山本教授は、この超低周波音の「大気中を遠くまで減衰せず届く」「津波速度の約2~3倍の速度で伝わる」等の性質に着目し、津波到来時刻・規模を正確に把握し伝達できるシステム構築を目指すなど、地震・津波防災の活用へ繋げる研究を進めています。

インフラサウンドは多地点で観測するほどデータの精度は高まり、より正確な検知が可能になることから、観測装置の設置数をさらに増やすことを目指す山本教授は、本研究により広がる可能性を一般の方にも理解してもらいたいと、観測データが準リアルタイムで観ることができる「高知工科大学インフラサウンド観測ネットワークシステム」を製作、 9月1日から以下のwebサイト上で一般公開を開始しました。


高知県内をはじめとする津波被害予想地域を中心に、現在は全国22カ所に設置されている観測装置をさらに充実させ、全国規模の津波観測網の確立を目指して実証研究を進めていきます。

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