2018.9. 5卒業生 / 在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

学生の研究論文が学術論文誌の表紙を飾りました

Farkfun Duriyasart さん(論文作成時:博士後期課程 基盤工学コース3年)(指導教員:有機-無機ハイブリッド化学研究室 小廣 和哉 教授)の研究論文が2018年6月19日に、国際学術誌「ChemCatChem」に掲載され、2018年8月30日には表紙デザインにも採用されました。

Farkfun Duriyasart さんは、2018年3月に学術博士(Ph.D.)の学位を取得し、現在、母国タイ国の企業で膜分離技術に関する研究・開発を行っています。

ChemCatChem」は、ドイツ触媒学会が発行する国際的な学術論文誌で、触媒化学分野の研究内容を掲載するステータスの高い論文誌です。

本論文では、周到なナノ粒子表面設計により生み出された表面ナノ凹凸を持つ二酸化チタンナノ粒子多孔体が、その表面上に担持された貴金属触媒ナノ粒子の熱による肥大(シンタリング)を効果的に抑制することを明らかにしました。実際に表面ナノ凹凸二酸化チタン多孔体に担持されたAuナノ粒子触媒を大きな発熱を伴う一酸化炭素酸化反応に用いたところ、高い反応効率、優れた耐熱性、および長時間に亘る安定性を示すことを見出しました。
この表面ナノ凹凸触媒担体アプローチは新たな耐熱触媒設計指針として注目されます。

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【論文タイトル】
Sintering‐Resistant Metal Catalysts Supported on Concave‐Convex Surface of TiO2 Nanoparticle Assemblies

【論文著者(論文作成時)】
博士後期課程 基盤工学コース3年 Farkfun Duriyasart
修士課程 物質生命システム工学コース 2年 入澤 聴斗
学士課程 環境理工学群 4年 林 佳穂子
環境理工学群・総合研究所 講師 大谷 政孝
環境理工学群・総合研究所 教授 小廣 和哉

【参考URL】
ChemCatChem 16/2018

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