2019.3.15地域・一般 / 地域貢献 / 大学案内 / 研究 / 研究者・企業

宇治電化学工業株式会社と包括的連携協定を締結しました

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3月14日、高知工科大学 香美キャンパスで、宇治電化学工業株式会社と包括的連携協定を結びました。

本包括的連携協定は、同社との連携により、高知発の機能性新材料の創出、県内外企業への製品提供による新規事業と雇用の創出、研究者や学生の人材育成等を推進していく内容となっており、本学では金融機関を除いては高知県の民間企業と初の締結となりました。

当日は、宇治電化学工業株式会社 代表取締役社長 西山 彰一氏、取締役製造部長・開発部長 久武 由典氏、開発部機能性粒子グループ 主任 研究員 岡添 智宏氏にお越しいただき、本学から磯部 雅彦学長、岩田 誠 学長特別補佐、小廣 和哉 教授(環境理工学群)などが出席しました。

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本学の小廣教授と宇治電化学工業株式会社は、2012年からナノ粒子メソ多孔体の大量合成技術の確立に向けて共同研究をはじめ、今夏には、その成果の1つ酸化ジルコニウムナノ粒子メソ多孔体が、YAMAKIN株式会社(本社大阪市)により開発された高機能歯科用接着剤の主要材料として活用され、販売されることが予定されています。

このように、実用化に向けてともに取り組んできたその成果が芽を出し始めており、今後、両組織の連携を更に強めるため、今回の協定締結に至りました。

本年中には本学香美キャンパス地域連携棟に宇治電化学工業株式会社の研究室分室を設置する予定であり、本協定に基づき開発される、様々な物質によるナノ粒子構造体が、 更に多様な用途に応用されることが期待されています。

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磯部学長は本協定締結について「本学は、専門性に基づく実のある社会貢献を基本方針としています。宇治電化学工業様との研究開発は、専門性やレベルの高い研究が、同社を通じ社会に実装されており大変嬉しく思います。また、高知県の進める産業振興計画のシーズ先行型の産業振興施策にもマッチしている取組でもあります。本協定に基づき更なる応用開発に向け進めていきたいと思います」と述べました。

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西山 彰一 代表取締役社長からも「高知工科大学と共に生まれた新たなナノ粒子材料が多くの産業分野での解決しがたい課題を解決し発展していくものと大いに期待しています。本協定を通じた開発により実用化が進み、新たなモノづくりの道、新たな雇用創出がますます広がっていくと感じています」と述べられました。

専門性に基づく社会と地域への貢献を目指す本学にとって、本協定を機にさらに産業の発展に寄与、貢献ができるように邁進してまいります。

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