2019.4. 2在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

学生団体RaSKが自作ハイブリッドロケット打上実験を実施

3月12日~21日に伊豆大島で開催された「伊豆大島共同打上実験」に学生団体RaSK(ラスク/Rocket and Sat(satellite) community of KUT)が参加し、全長1.8mの自作ハイブリッドロケットを、団体発足以来最高高度の896mまで到達させることに成功しました。

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全国の大学生によるハイブリッドロケット打上実験である本イベントでは、ロケットを海に向かって打つ海打ちと、裏砂漠と呼ばれる開けた場所で打つ陸打ちが実施されました。

RaSKは3月18日、トラブル無く予定通りの時間に陸打ちを成功させました。
この成功についてRaSKのメンバーは、「陸打ちに参加した団体で予定通りの時間に打ち上げを成功させたのは私たちRaSKのみでした。7名という打ち上げメンバーの少なさのハンデを埋めるために、射場での作業を簡略化する方法を検討し、2分割した機体を組み上げるだけの作業にできるよう工夫しました。この工夫により組み上げ時のアクシデントも少なくスムーズに行えたのだと思います」と振り返りました。

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また、機体に取り付けたカメラの向きをジャイロセンサーからの信号により制御し、ロケット上昇中、常に一定方向を撮影し続けるというミッションにも成功しました。
これまでの約2.5倍の容量を持つ既製ハイブリッドエンジンが約5秒間順調に燃焼し続け、上空からの伊豆大島の美しい映像を撮影することができ、関係者からも高い評価を得ました。

(ロケットから撮影した実際の映像:YouTube)


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(写真1枚目:カメラ向きの制御部分、2枚目:これまでの約2.5倍の容量を持つ既製ハイブリッドエンジン)

この他にも、打ち上げた機体を指定の範囲内に落下させるためにパラシュートを2段階開放させる工夫や、打ち上げ時の機体の挙動を高い精度で予測するために各センサーからの毎秒1000回の情報取得を試みました。
これらは残念ながら成功しませんでしたが、今後原因を分析し次につなげようとしています。

今後RaSKは、自作ハイブリッドエンジンを搭載した自作ロケットの打ち上げ成功という大きな目標に向かって、活動を続けていきます。引き続き応援をよろしくお願いします。


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