2019.5.16在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

第8回サイエンスカフェ in 高知『元素が星の中で作られる話』を開催しました

5月13日、高知工科大学 永国寺キャンパス(高知市)にて、本学と高知みらい科学館が共催する、第8回「サイエンスカフェin高知」を開催しました。

高知みらい科学館と本学は、高知県の科学教育、科学文化の更なる振興を目的として、本年4月1日にオフィシャルパートナー協定を締結しており、今回のサイエンスカフェはその協定の一環としての初めての開催となりました。

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今回は「元素が星の中で作られる話」と題し、中性子を過剰に含む特殊な原子核(中性子過剰核)が持つ特異な性質の研究分野のパイオニアである谷畑 勇夫(たにはた いさお)氏(大阪大学の核物理研究センター 特任教授と北京航空航天大学 教授で宇宙核粒子物理学センター所長を併任)をお招きし、身の回りの水素、酸素、鉄、鉛など多くの元素が、宇宙の「どこで」、「どうやって」作られてきたのかを、ビックバンに始まる恒星の進化について説明し、「人間の体は星と同じ元素でできている」などの、興味深い話を交えてながら分かりやすく解説されました。

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谷畑先生によると、我々の体を含め、すべて物質を構成する元素は、ビックバンと超新星爆発との2回の爆発で作られているそうです。

まず、ビックバンにより軽い元素である水素とヘリウムが出来て、それらが重力で集まり恒星が誕生し、恒星の中で、我々の体を構成する炭素、窒素、酸素が出来、恒星の最後に超新星爆発が起こり、その時、金のような更に重たい元素が出来たとのことです。

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会場には、宇宙や科学に興味のある大学生や高校生、地元の方々など約30人が参加し、元素生成のメカニズムを解く不思議なお話に、全員が真剣に聞き入っていました。

お話しの合間の質疑では、「中性子星とそれより若い星の衝突ではどういうことが起こるのか」や、「お話からすると生命体を構成する元素は、地球外生命も同じと予想できて、地球内生命体とあまり変わらないのでは」など、宇宙と元素の関係の興味深い質問が次々とあがり、活発に議論が交わされていました。

参加者は皆、フランクな雰囲気の中で、めったに会えない世界的な物理学者と直接議論する貴重な機会を楽しんでいる様子で、講義が終わっても講師のもとに集まり、時間を惜しんで質問をする姿がとても印象的でした。

参加した土佐塾高等学校2年生 谷 大地 さんは、「私は物理に興味があり、科学部で『物理の探究プロジェクト』を立ち上げ、物理実験などを行っています。今回の「不安定な原子」に関するお話などは凄いなと思い、ますます興味が湧いてきて、もっと科学の知見を広げていきたいと思いました」と目を輝かせて話してくれました。

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また、地域から参加者した女性は「終始、わくわくしながら先生のお話を聞いていました。宇宙や科学の事は大好きですので参加しました。今後も科学の世界の本物に触れる、こういった機会を沢山作っていただきたいです」と話してくれました。




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