2019.12.14在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

日本化学会中国四国支部大会において学生が口頭発表賞及びポスター賞を受賞

11月16日、17日に、徳島大学で開催された「2019年日本化学会中国四国支部大会 徳島大会」で、以下の本学学生4名が口頭発表賞及びポスター賞を受賞しました。
化学に関与する大学生・高等専門学校生らが参加し、口頭発表では127件中14名に、ポスター発表では160件中18名の受賞者に選出されました。本大会は、中国四国支部の化学研究・教育の活性化を目的として、学生の教育・若手育成のための研究発表の場、産官学の研究者間の交流の場として開催されています。

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口頭発表賞


・坂本 ひかるさん(大学院修士課程化学コース 2年) テーマ「金属有機ナノ結晶がもたらすホスト-ゲスト相互作用」

・谷口 彩乃さん(大学院修士課程化学コース 2年) テーマ「酸素欠陥を有するセリア多孔体の新規ソルボサーマル合成」

・垰本 真友華さん(大学院修士課程化学コース 2年) テーマ「亜鉛-カルボン酸系金属有機構造体の結晶構造転移過程の解明」

ポスター賞


・松本 悠理さん(大学院修士課程化学コース 1年) テーマ「ナノ凹凸表面を有するジルコニア多孔体への高分子被覆効果」

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口頭発表賞を受賞した博士課程へ進学予定の坂本さんは「金属有機ナノ結晶がもたらすホスト-ゲスト相互作用」のテーマで発表しました。
多孔質材料とは数ナノメートルの空間を有した材料で、身近には乾燥材等で使用されます。その中のひとつで金属イオンと有機配位子からなる金属有機構造体(MOF)はゼオライト同様の多孔度を有することが知られています。坂本さんは、これを分子を包摂する入れもの(MOF)として利用した研究を行っています。
本発表では、サイズの異なるMOFに閉じ込められた色素分子の発光挙動を追うことで、ホストーゲスト相互作用への関連性を明らかにしました。坂本さんは博士課程へ進学後、MOFのナノサイズ効果を利用したセンサーや触媒への応用をめざし研究を進める予定です。

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