2024.1.18在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

学生2名がソフトクリスタル研究会で優秀ポスター発表賞を受賞

11月23・24日に開催された「第2回ソフトクリスタル研究会」において、学生2名が優秀ポスター発表賞を受賞しました。

同賞は、ポスター発表を行った約40名のうち優れた発表を行った3名へ贈られました。

中林 真宏さん(大学院博士後期課程 基盤工学コース 1年・香川県立善通寺第一高等学校出身/指導教員:林 正太郎准教授

タイトル「発光性π共役系分子の共晶中における一次元配列とそれに基づく異方性光導波路」

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小型で光輸送効率の高い光通信デバイスを実現するために、光を等方的に拡散させることなく一方向に伝えることができる光導波路の開発が求められています。そこで、中林さんらは、従来の光ファイバーに代えて、規則正しい分子配列でできたマイクロクリスタルを用いることで、特定の方向にのみ光輸送させることに成功しました。また、これまでに報告されている異方性導波路の減数係数は約3.9倍であったのに対し、今回作製した結晶は40倍以上と光輸送効率が非常に高いことを示しました。

受賞コメント:
林先生をはじめ、研究を進めるにあたり多くの方々にお世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。この研究では、分子を直線上に綺麗に並べることに苦労しましたが、こうして他の研究者の方々に評価していただくことができ大変光栄に思います。現在は、こういった発光性分子に柔軟性といった新たな機能を付与する新しい研究に取り組んでいます。これからも誠実に研究を続けていきたいです。

矢野 圭悟さん(大学院修士課程 化学コース 1年・愛媛県立大州高等学校出身/指導教員:林 正太郎准教授)

タイトル「フッ素とDA構造に注目した弾性分子結晶創製」

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受賞コメント:
ご指導いただいた林准教授と松尾 匠助教、サポートしてくれた研究室のメンバーに感謝しています。最適な分子構造の検討には非常に苦労しましたが、目的の物性を持つ結晶を合成できたときには研究の醍醐味を感じました。今後は、さらに分子構造の検討を重ね、日常生活で使われる半導体材料として応用できるような分子結晶材料を実現するために日々の研究に励みたいと思っています。

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