2024.12.25在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

益井 絵美里さんが応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会にて発表奨励賞を受賞

12月1日、益井 絵美里さん(修士課程 知能機械工学コース 2年/指導教員:極限ナノプロセス研究室 稲見 栄一教授)が応用物理学会 中国四国支部 支部学術講演会発表奨励賞を受賞しました。この賞は、同支部の学術講演会にて、応用物理学の発展に貢献しうる優秀な講演を行った若手研究者に対し授与されるものです。今回は74件の発表の中から7名が受賞しました。

★8B0A3295.jpg

対象となったのは、7月28日に徳島大学で開催された2024年度応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会にて、益井さんが発表した「グラファイト上に形成される光誘起構造のナノメカニカル特性解析」。

炭素原子で構成された黒鉛(グラファイト)は、可視光を特殊な方法で当てることで、一部がダイヤモンドとグラファイトの中間的な性質をもつ物質(ダイヤファイト)に変化します。
今回、益井さんは、原子間力顕微鏡(AFM)を用いてグラファイトとダイヤファイトの機械的特性の違いを解明することを目的として研究を進めました。その結果、可視光を当てた後のグラファイトの表面には小さな構造があり、それがダイヤファイトであると推定できること、さらにダイヤファイトはグラファイトと比べ吸着力が小さいことなどを明らかにしました。

★8B0A3272.JPG

益井さんは「栄えある賞をいただき、驚きつつも、大変嬉しく思います。実験データが思うように取れない中、稲見先生が5時間も実験に付き合ってくださるなど親身に指導してくださったことが、今回の受賞につながったと考えています。心より感謝申し上げます。4月からは顕微鏡を製造する会社に就職予定です。大学で学んだ知識と経験を活かして頑張りたいです」と話しました。

RELATED POST

関連記事