2025.2. 3地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

前田講師が携わった県の取り組みがスポーツ庁長官特別賞を受賞 ―「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体表彰2024 ―

1月23日、経済・マネジメント学群の前田 和範講師が理事を務める一般社団法人高知県スポーツコミッション(※)と高知県が連携した「スポーツ・健康まちづくり」の取組計画が、「『スポーツ・健康まちづくり』優良自治体表彰2024」において、最高賞にあたるスポーツ庁長官特別賞を受賞。表彰式には濵田知事らとともに前田講師も出席しました。

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(前田講師:左から3番目)

スポーツ庁は、4年前からスポーツを活用した「地方創生」「まちづくり」に積極的に取り組もうとする自治体のアイデアを表彰しています。今回受賞した「"南国土佐の情熱が舞う"よさこい発祥の地・高知によるダンスを活用した地域の活性化」は、ダンスを通じて、子供や若者、障害者が生き生きと輝ける地域づくりを目標としたもので、人口減少の進む中山間地域でICT技術を活用したスポーツ指導なども取組計画に含まれています。

スポーツマネジメントを専門分野とし、スポーツによる地域振興に関する研究を行う前田講師は、取組計画策定に際し、助言などで関与。また、前田研究室に所属する学生も、この計画の一環として2024年12月に土佐市で開催されたインクルーシブダンスイベントの運営に携わるなどしました。

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前田講師は「この度の高知県の素晴らしい取り組みに関わらせていただき、大変光栄です。『スポーツ・健康まちづくり』は、現在の第三期スポーツ基本計画や各自治体におけるスポーツ政策の旗印になっており、学術分野でも注目を集めているものです。特に人口減少など課題が多い地方都市においては、地域の文化や特色ある資源を活かし、スポーツを掛け合わせることによって活性化を図ろうとしている事例がたくさん出てきています。今回の高知県による『ダンスを活用したまちづくり』は、近年新たなプロスポーツとしても発展し、誰でも手軽に場所を選ばず楽しむことができるというダンスの強みを活かし、さらに高知県のよさこい文化の中で培われてきた『踊る』という文化を掛け合わせた、素晴らしいアイデアだと考えております。助言に際しては、この取り組みが多くのステークホルダーを下支えすることにつながればという思いを持って関わらせていただきました。トップスポーツチームがリズムトレーニングを取り入れるなど、ダンスは今後も様々なスポーツのベースにもなり得ますし、今回、プロダンスチームとの連携を軸としたICT活用指導やインクルーシブの視点、そしてよさこい文化との融合などが、課題を逆手に取った先進的かつ広範囲な取り組みとして評価され、最高賞受賞につながったと考えております。今後も、研究教育と実践を通じて本取り組みを支援してまいります」と話しました。

取組計画についてはこちらからご覧いただけます。

※高知県のスポーツ資源や観光資源等を最大限活用し、多様な主体の連携のもと、県民に対してスポーツの振興に関する事業を行い、県民の健康増進・体力の向上、スポーツ文化の醸成、指導者派遣等のスポーツ環境の支援、スポーツによる地域経済の活性化等に寄与することを目的とした団体。

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