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- サイバーセキュリティ政策について情報学群1年生を対象に特別講義を行いました
めざましい発展を遂げる世界に生きる様々な分野の講師から、その分野の"今"を学ぶ「情報学群特別講義」。
5月30日には、総務省でサイバーセキュリティ統括官(最高情報セキュリティ責任者)を務める山内 智生客員教授を招き、情報学群1年生を対象に、特別講義が行われました。
テーマは、「我が国のサイバーセキュリティ政策の現状と動向」。
この5月に、サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」を導入するための法律が成立するなど、巧妙化・複雑化するサイバー事案に適切に対処し、国内のネットワークやシステムを守るための様々な施策が、政府や関係省庁によって講じられています。
山内客員教授は、こうした日本におけるサイバーセキュリティ戦略をとりまとめ、関連する法律や重要インフラを守る行動計画などを策定してきたひとりです。
本講義では、山内客員教授が、国としてのサイバーセキュリティ確保に向けた戦略や喫緊の課題などについて、最新の事案も含めて解説し、さらには量子コンピュータの暗号化や、生成AIのサイバー攻撃対策への活用など、近い将来、実用化されるであろう新しい技術についても紹介しました。
講義の終盤、学生からは、
「フェイクニュースの拡散を防いだり、削除したりできる対策についてはどう考えているのか」
「量子コンピュータへのセキュリティー対策は、日本ではどういう想定をしているのか」など、
急速に進化するサイバー空間での安心・安全を確保するための施策や技術に関する質問も。
情報学群の1年生にとっては、情報通信分野でのグローバルな潮流や、日本の方針などを広く概観した山内客員教授の話は、これから自分が深く学びたいことを絞っていくうえで、貴重な機会となったようです。
※今回の特別講義は、「情報システム概論」の一環として実施されました。
「情報システム概論」は、1年生の最初に、コンピュータを活用した情報システムに関する概要の理解を目的として、その基本的なしくみや応用分野を概観し、情報学群で開講される様々な専門科目の位置づけが議論できるように学習する授業です。
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