2026.2.13在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

吉見 佑太さんが日本建築学会大会(九州)学術講演会で若手優秀発表賞を受賞

大学院修士課程 建築・都市デザインコース1年の吉見 佑太さん(指導教員:建築・都市環境工学研究室 佐藤 理人准教授)が、昨年9月9日~12日に福岡県で開催された「2025年度日本建築学会大会(九州)学術講演会」で研究発表を行い、「環境工学委員会 若手優秀発表賞」を受賞しました。

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日本建築学会大会は、約1万人が参加する建築分野における国内最大規模の学術集会で、同賞は、環境工学部門における若手(30歳未満)の優れた発表、上位10%程度に対して贈られます。今回は、538名の対象者のなかから、吉見さんを含む61名が表彰されました。

吉見さんが発表したタイトルは、「トレーラーハウスの平常時と非常時利用を想定した一次エネルギー消費量の分析」です。

トレーラーハウスとは、住居・店舗・事務所等として使用可能な設備を持つ、牽引して移動できる車両のことで、近年、その需要が増え、災害時の医療施設や仮設住宅としての活用も期待されています。しかし、電気やガスなどのインフラが途絶えた被災地で活用するためには、実際にどのくらいのエネルギーが必要になるのかという基礎データが不足していました。

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そこで、吉見さんは、高知市の気候をもとに、トレーラーハウスでの生活に必要なエネルギー量をシミュレーションしました。分析したのは、「共働き夫婦が住む平常時」と「要介護認定を受けた高齢者夫婦が避難生活を送る非常時」の2つのパターンです。避難所での生活については、2016年の熊本地震のときの被災者の実際のスケジュールをもとに、推定しました。

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その結果、非常時(災害時)は、在宅時間が長く、健康維持のためにとくに空調管理が重要となることから、平常時に比べて年間で約25%多くエネルギーを消費することがわかり、給湯エネルギーが増加する冬季とともに、エアコンの利用が増える夏場の電力確保が課題となることが明らかとなりました。

今回の受賞を受けて、吉見さんは「災害時にトレーラーハウスを円滑に活用できるようにすることが最終目標なので、リアリティを大切に、実際に被災された方の生活を参考にしてシミュレーションしました。その研究が、日本建築学会という大きな学会で評価されたことが率直にうれしく、またいろんな視点でアドバイスをもらうことができて、本当に勉強になりました。修士では、トレーラーハウスでのエネルギー消費量を実測し、より詳細なシミュレーションが構築可能な3次元BIMソフトを活用しながら、太陽光パネルや蓄電池などの導入計画を具体的に立てていく予定です」と語りました。

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