2026.7.22研究 / 研究者・企業

佐藤 愼司特任教授が「海洋立国推進功労者表彰」を受賞

佐藤 愼司特任教授(システム工学群 海岸工学研究室)が「第19回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)」を受賞し、7月20日、東京国際クルーズターミナルにおいて表彰式が行われました。

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(▲後列右から2人目が佐藤特任教授)

本表彰は、海洋基本法に基づき、科学技術、水産、海事、自然環境など、海洋に関する幅広い分野において顕著な功績を挙げた個人または団体を内閣総理大臣が表彰するものです。平成20年の創設以来、毎年「海の日」の前後に表彰式が行われ、今年は佐藤特任教授を含めた4名および3団体に授与されました。

佐藤特任教授が受賞したのは「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野(科学技術・学術・研究・開発・技能 部門)です。長年にわたる海岸保全や気候変動への対応、防災対策への多大な貢献が認められ、今回の受賞となりました。

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佐藤特任教授 コメント
海洋立国推進功労者として内閣総理大臣より表彰をいただきました。 四方を海で囲まれた島国である日本において、海洋の重要性は言うまでもありません。その中で、海岸の侵食研究と保全策実践への助言を継続してきたことを評価していただいたものと思います。 気候変動が急速に進むなかで、海岸保全は喫緊の課題になっています。社会と海の望ましい関係を築くことに今後も貢献していきたいと思います。

表彰の概要

・賞名:第19回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)

・受賞分野:「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野(科学技術・学術・研究・開発・技能 部門)

・功績の概要:海岸の侵食機構解明や気候変動対応等、海岸保全対策に貢献

主な功績事項

佐藤特任教授は、40年以上の長期にわたり海岸工学の発展や各地の海岸保全対策の推進に資する研究活動および社会貢献に取り組んできたことが評価されました。

1. 海岸工学における先駆的な研究と啓発活動

長期的な海岸変形や侵食機構の解明、流砂系の土砂管理、環境保全対策といった基礎研究をはじめ、津波・高潮からの防災や沿岸域の環境保全など、現実社会の課題解決に直結する研究に精力的に取り組んできました。また、講演や著書を通じて、研究成果の普及や社会の意識啓発にも努めています。

2. 国内外での高い学術的評価

2022(令和4)年には、UAV(無人航空機)を用いた高頻度の現地観測により砂礫海岸における土砂の移動メカニズムを考察した論文を発表し、土木学会の「海岸工学論文賞」を受賞。さらに、2016(平成28)年には「CEJ Best Citation Award」を受賞するなど、国内外の学会で多数の研究発表を行い、日本の研究成果を世界に向けて広く発信しています。

3. 国の気候変動対応方針(海岸保全基本方針)策定への貢献

国土交通省が設置した「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方検討委員会」の座長を務め、提言を取りまとめました。この提言をもとに、国土交通省および農林水産省は、海岸法に基づく「海岸保全基本方針」を変更。国内における気候変動を踏まえた海岸保全の大きな方針策定に主導的な役割を果たしました。

4. 震災復興と技術基準策定への寄与

東日本大震災後に設置された国や土木学会の委員会に数多く参画し、粘り強い海岸堤防の設計思想や、津波防災地域づくり法に基づく各種施策の技術基準の取りまとめに尽力。日本の海岸行政における大転換において、技術的な側面から多大な貢献を果たしました。

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<参考:文部科学省「第19回海洋立国推進功労者内閣総理大臣表彰について」

関連リンク) [最先端研究] (高知工科大学webサイト内)

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