2018.1.19地域・一般 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

表面外観検査における新たな塗装欠陥検出が可能に

これまで困難であった、塗装曲面における欠陥検出技術が実用化に至りました。

情報学群 栗原 徹 准教授が2013年に東京大学で研究を始め、その後 本学に移り、業界初となる「時間相関技術」を応用した検査技術を確立しました。

☆photo1.jpg時間相関イメージセンサに用いられる本技術は、時間的な変化を作り出すことにより、異常のみを抽出できるもの。
ヒトの目が小刻みに動いて対象物の時間変化を捉えることに対し、カメラの静止画は時間に伴う大量情報を無視している点に注目し開発されました。

ガラスなど鏡面的な物体に光の"縞(しま)"を投影し、その反射から歪みを見つける技術「デフレクトメトリ」は多くの画像パターンが必要でしたが、本技術は、検査対象物に入る光と別経路の信号を掛け合わせることで、1枚の画像で塗装表面の歪みのチェックを可能にしました。


今回の実用化にあたり、部品の検査品質の向上だけでなく、蓄積されたデータから工程の改善や、検査人員の工数削減等が見込まれます。



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