2018.5.23在学生・保護者 / 地域貢献 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

永野特任教授が香美市商工会で記念講演

5月22日、永野 正展 特任教授(地域連携機構 社会連携センター長)が、大学の位置する高知県香美市の商工会通常総会にて記念講演を行いました。

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永野 特任教授は、少子高齢化等の波を受けて民間企業の廃業が続く中、急速に社会機能が失われている現状に警鐘を鳴らし、地域の新しい持続可能な運営モデルについて、自身の研究を交えながら参加者に語りかけました。

森林率80%以上の高知県において、オーストリアの田舎ギュッシングのように、木質バイオマスの利用による"自立した地域づくり"を考えたい。
このような思いではじまった「グリーンエネルギープロジェクト in 高知」は、プロジェクトのフィールドとなった宿毛市に安定したエネルギー供給や雇用を生み出すだけでなく、「自分たちのエネルギーを自分たちで作り出す」という住民の自立意識までも創り出したことへの実感を伝えました。

また、グリーンエネルギープロジェクトは香美市にも実装できると語り、「木質バイオマス発電事業、発電の排熱や未利用木質を生かした固形燃料の製造販売事業、山間の小さな土地でも収穫量を最大化させる研究を生かした新農業など、考えられることはたくさんあります。」と伝えました。

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参加者からは「コストはどれくらいかかるのか。利益は出るのか。」など具体的な質問がとび、他の地域での成功例を受けて、興味を示す様子がうかがえました。

香美市商工会会長の寺村 氏も、「地域に持続的な産業を根付かせ発展させることの重要性を感じました。"地域にこういったものがあったらどうですか"と事例を交えながら提案してくれた永野先生の講演は有意義なものとなりました。行政とも協力しながら検討していきたいです。」と語ってくれました。

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(宿毛市平田町のグリーン・エネルギー研究所)

本プロジェクトは、本学学生にとっても、宿毛でデータ収集を行うなど、生きた教材として教育に大きな貢献をしてくれています。

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