2018.5.22国際交流 / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活

三嶺の森を守る「防鹿柵設置ボランティア」に参加しました

5月20日、三嶺の森をまもるみんなの会・高知中部森林管理署が主催する「防鹿柵設置ボランティア」に本学の日本人学生、留学生、教職員とその家族ら27名が参加しました。

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もともと三嶺(剣山系・標高1894m)の森は高知県内でも特に原生的自然が残る豊かな森でしたが、2000年頃からシカの食害によって大きなダメージを受けています。
シカが樹皮を食べることで木々は吸水力を無くし枯れ、下草そして落ち葉までもを食べ尽くされることにより地肌が剥き出しとなった地面は、雨が降っても保水力はなく、傾斜地の崩壊・土砂流出を深刻化させています。

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(シカが樹皮や下草、落ち葉まで食べ尽くし、裸地になってる)

今回のボランティア活動では、三嶺・白髪山の南にある"みやびの丘"で、森の再生を目指して、防鹿柵の設置を行いました。
本学のグループは100m四方の区画への防鹿柵設置を担当しました。傾斜が厳しく荒れた土地での作業は予想以上に難しく、参加者達は手間う様子でしたが、高知中部森林管理署の方からの丁寧な指導もあり無事作業を終えることができました。

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柵設置後は、みやびの丘頂上まで登り、三嶺の森をまもるみんなの会会長 依光 良三 氏から、シカの食害被害の歴史とその対策の歩みについて説明を受けました。

説明を受けた場所は植生を失った荒れ地でしたが、数年前に防鹿柵が設置されたネットの向こう側は、植物が繁茂し始めており、参加者は自分たちの取り組みの大切さと、一度失われた自然を取り戻すことの難しさを感じていました。

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また、シカの捕獲活動に関しても、猟師の高齢化に伴う世代交代問題が発生しているようです。

本学は今後も、地球規模で進む環境問題や少子高齢化問題などの課題に向き合い、このようなボランティア活動に積極的に参加していきます。

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