2018.7.26地域・一般 / 研究 / 研究者・企業

ヒト脳の記憶形成のメカニズムの一端を世界で初めて明らかにしました

ルディーラット・キーラティヴィタヤーユット 助教(情報学群)、青木 隆太 講師(フューチャー・デザイン研究所)、慶應義塾大学理工学部 地村 弘二准 教授(本学客員准教授)、中原 潔 教授(情報学群/脳コミュニケーション研究センター)らの研究グループが、fMRIを使った実験解析により、ヒト脳のエピソード記憶※ 形成のメカニズムの一端を世界で初めて明らかにしました。

※エピソード記憶:個人的に経験した出来事や状況に関する、意識的に思い出すことのできる記憶。

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(写真左:中原 潔 教授、写真右:ルディーラット・キーラティヴィタヤーユット 助教)

本研究成果は、2018年6月18日に生命科学分野のオンライン・ジャーナルであるeLifeに掲載されました。

実験では、エピソード記憶を形成中の脳ネットワークの結合状態をfMRIで解析し、記憶形成が強い時には、デフォルト・モード、大脳皮質下領域などのいくつかのサブネットワークが、脳全体のネットワークの統合を高めていることが明らかとなりました。

今回の発見は、エピソード記憶形成に伴う脳ネットワークのダイナミックな変化を明らかにしたもので、将来、老化や認知症に伴う記憶障害の病態解明につながることが期待されます。

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